☆ああ~勘違いエピソード(2)☆

☆ああ~勘違いエピソード☆前回の続きです。ひとつ思い出すと、自分に都合よくすっかり記憶の奥底に仕舞い込んでいた赤面エピソードの記憶が次々と蘇ってきて、自分のことながら、ため息が出てしまいました。でも、懐かしくて、笑える~~~。

 

 

その1> 大学に入ってすぐの頃、作曲家の先輩(ウィンナー・コーヒーの1人)が作品を初演するといういので、演奏を依頼されました。初めてメンバーが集まった打楽器科の大部屋でのリハーサルには、今まで接点のなかった邦楽科の人もいたりして、とても刺激的でした。やぐらに組んだ和太鼓を、両側から2人の奏者で叩くシーンがあり、Mariの相方になったのが、望月流のお囃子方のT之丞さん。彼にとっては初めての洋楽曲参加だったので、後できくととても緊張していたと言っていました。

そのせいか、先輩が指揮棒を振った時に、太鼓の両側から同時に打つところ、洋楽のリハに慣れていないT之丞さんの反応が一瞬遅れ、Mariの一打が先行しました。太鼓の面の振動は速攻で反対側の面に伝わり、太鼓面に撥を置いて構えていたT之丞さんのオデコを、突然振動で跳ねた彼の撥が直撃!というハプニングが起きてしまった。。。のちに邦楽の締め太鼓の叩き方を教わった時に知ったのですが、彼らは基本、撥を鼓面に置いてかまえるみたい。だから、振動がもろに撥を跳ね返してしまったというわけ。T之丞さん、コブになってしまいました。平身低頭~(>。<)

 

ここから始まったT之丞さんとのご縁。先輩の曲の初演が無事に終わった後も、お互いに役者経験もあったので話が合い、「交換レッスンをしないか?僕に洋楽の譜面の読み方を教えて欲しい。その代り、邦楽の太鼓をレッスンするから。君も邦楽を勉強しておけば役に立つし仕事も増えるよ?」という提案に、即答でOK。そして、最初のレッスン。まず、Mariが洋楽の楽譜の読み方を教える番。順調順調。次は、MariがT之丞さんのレッスンを受ける番。コレが思いのほか厳しくて、結局数回でギブアップしてしまったんです。ヘタレなワタシ。何より一番に正座がキツイ!1分でしヴぃれまくってレッスンどころじゃなくなるのに、「キチンと座るっ!」とか別人のようにキビシイ。これも数年後に「あのレッスンが厳しくて、やりたいけど続けられなかった~。でも続ければよかったって後悔してるよ」と言ったら、「ああ、あの頃は私も若かったからねぇ。今はあんな事させない、言わない、優しいヨ。でないと続かなくなるもんね」だって!?なんだー、それなら続けたのに~~。一方、T之丞さんは洋楽楽譜はアッと今にマスター。ママ曰く「真剣さが違う。あなたもちゃんと続ければいいのに。」

 

話は戻って、初めての鼓レッスンの時。渡された譜面には五線も音符もなく、カタカナで音が書いてあるだけ。T之丞さん「そう、これが邦楽の譜面なんだ。全然違うでしょ?だから、初めて会った時のあの演奏は、内心冷や汗もんだったよ。あの時はいろいろ教えてくれてありがとね。本当に助かった。じゃ、まず、そのカタカナ、声に出して読んでみて?」Mari「え~と、、、、チリカラチ、チ、、チ?、、え、え、え~と、、」T之丞さん「どうしたの?カタカナをそのまま読めばいいんだよ、口で覚えたら実際に打つからね。はいっ、チリカラからもう一度ね。」

 

Mariの心の中では激しい葛藤が始まりました。しかし、これはマジメな芸事のレッスン、しかも日本の伝統的な邦楽なのだから、邪心を捨てて、真摯にリスペクトを持って臨まなければいけない!真剣にやらなくちゃ失礼になる。気持ちを切り替えるんだっ!!と、強く自分に言い聞かせ、ビシっと気持ちが切り替わり、大きな声で大マジメに、その邦楽の譜面(違う呼び方があります)を読みました。

「チリカラチンポポ、チリカラチンポポ」

すると、突然、T之丞さんが大笑いし始め、Mariはあっけにとられて読むのを中断。それでも笑い転げているT之丞さん。やっと落ち着いたところで、T之丞さんいわく「あのね、それ、チリカラチリポポって読むの。ブハハハ。ンに見えちゃったかな?いや、長年やってるけど、君みたいな人は初めてだよ、ハハハハ。天然だって言われてる意味がわかったよ。プププ~参ったな。」

 

決死の覚悟で真剣に臨んだのに、、、、それはないでしょ~?すっごくすごく恥ずかしかった思い出です。卒業後も、有名な琵琶奏者の方を中心とした芝居の舞台のお仕事等、珍しい仕事に何回も誘ってくれたり、歌舞伎のお囃子方のセットを見せてくれたり、貴重な体験を沢山させてくれました。特に琵琶は、カルチャーショックでしたね~Mariが持っていた楽器の概念をはるかに超えてました。今も古典から前衛まで幅広く邦楽の打楽器奏者として活躍中。日本邦楽集団メンバーです。眩しいぜ!

 

(写真はイメージです)

 

 

 

 

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