☆ああ~勘違いエピソード(3)☆

☆ああ~勘違いエピソード☆シリーズ、もういっちょ~♪思い出しついでに、いかせて頂きま~す。痛恨の勘違いをしたエピソードです。

 

これも随分昔の小娘時代のエピソード。「グレイ・クリスマス」という、斉藤憐氏が書き下ろした芝居に準主役で出演しました。斉藤憐氏は「上海バンスキング」という舞台では吉田日出子さん、映画では松坂慶子さんが主演した脚本を書いた人。また、学校図書「象のいない動物園」でも有名。日本劇作家協会の立役者である人。毎週山のように本をどさっと渡され「全部、読んでこい。これくらいわな、演劇人としてだな、知らなきゃ恥だぞ。」と、無知なMariに色々教えて下さいました。「劇団旗揚げせい!デコ達(吉田日出子)もテレビに頼らず自分達で劇団(自由劇場)をやってるからああいう芝居が出来るんだ。テレビに行くのはその後でいい!」とMariの背中をおしたのも憐さん。天国で芝居してらっしゃると思います。感謝しています。

 

「グレイ・クリスマス」の主役は渡辺美佐子さんで、Mariは戦後に没落していく華族の夫婦=彼女と浜村純さんの娘の役でした。いわゆるお嬢さま?お兄さんが矢島健一さん。渡辺美佐子さんは、台本全体のメッセージが何かを追求しながら、役作りになさる気迫のある女優さんでした。「いつまで若手の演技指導に付き合ってなきゃいけないの?私は自分の演技を固めたいのよ。」と言われた時は、お兄様と二人、まっつぁおになりました。

 

他に脇役陣で小野武彦さん(叔父様役)、今は亡き草野大悟さん(お嬢様が恋する危険な香りがする相手デス)、斉藤晴彦さん(元日本兵役)など、そうそうたる演技派の役者さんの中で、Mariごときが大役をやらせて貰えたのは、たまたまの幸運でした。

 

本当は真行寺君枝さんという女優さんが演る予定だったんだけど急遽降板、なんでだったか忘れちゃったんだけど、演出家の栗山民也さんが気に入ってくれて、抜擢された次第。ものすご~~く、貴重な体験になりました。矢島君と二人、しごかれまくりましたが、舞台でのストレートプレイの演技の面白さ、深さを垣間見る体験が出来、役者として恵まれた大きな分岐点になりました。劇団四季の稽古場しか知らなかったので、カルチャーショックでした。この後はいろんな稽古場を知り、少しずつ世界が広がったけれど、とにかくビックリの連続でした~~シリアスな作品でも、リアリティの中に、ユーモアを入れることで全体がぐっと悲劇になって、観客により強く伝わることや/台本演出から外れない、全体を考えた上でのアドリブ=演技を膨らませる芝居の深さや/デフォルメした演技の加減を自在に使いこなせる役者の芝居ならではの表現の幅の大きさや/完全に役になり切りながら、どこか俯瞰でいる精神状態や(何にでも共通する状態)あれこれあれこれ・・・・・・/この話は長~~くなるので、またの機会に。。。。。(^^)

 

栗山さんは演出家として大活躍しているし、「お兄様ッ!」と呼んでいた矢島君も名脇役で大活躍。「お父様」の浜村純さんは、大変な経験をなさった方とのことでしたが、いつも飄々として面白くて大大大好きでした。ピンクのベレー帽をかぶった可愛らしい奥様がいつも一緒で、本当にうらやましいようなご夫婦でした。ふぉっふぉっふぉっと、いつも楽しげに笑っていらっしゃいました。

 

さて、脇道に逸れまくりました。この芝居を見にきた関係者から連ドラの主役の話が舞い込んできたのです。今思えば本当に超幸運だったんだけど、このオファーがキッカケで、公演でお世話になった脚本家や役者さん達に「今テレビに出たら役者としてダメになるぞ。舞台をやれ。」と言い聞かされ、その意見をきいて、小娘のMari、ナント連ドラの主役のお話をお断りし、本多さんに下北沢の本多劇場のすぐ裏に稽古場を提供して頂き憐さんの後押しを受け、自分の劇団を旗揚げしてしまいました。世間知らず、身の程知らずって、コワイですね。頭の中に花が咲いていたんでしょう❀当時は余貴美子さん達も自由劇場から独立して若手で劇団を立ちあげたりと若手劇団が多かったので、自分の実力を省みず憧れて無謀な行動をしてしまったんだと思います。今のMariから見たら、その頃の自分のやったことが信じられません。まあ、結果、今があるんだし、人生に「If….」「もし……」はないから。

 

また前振りが長くなっちゃいました(’~’)ごめんちゃい。その、小さな劇団の旗揚げ公演の直前の出来事です。他のメンバーは「グレイ・クリスマス」で知り合った似たような年頃の男女の役者さん達。みんな、バイトしながら夜、芝居の稽古をしていました。いよいよ明日が初日と言う日の夜中、まだ大道具小道具、衣装の準備が出来てなくて、みなで徹夜していました。星球という夜空に満点の星が浮かぶシーンに必要な星を作る作業とか、やることがいっぱい。ほとんどのメンバーがバイトで舞台の大道具や小道具の経験者だったり、小さい劇団出身だったりして、慣れていてとっても手際が良い。手伝おうとしても、「いいからいいから、まりちゃんは寝てて。主役が寝不足で声でないと困るから。」となかなか仕事が貰えない。(実は、手を出されると、かえってジャマになるというのがみんなの本音。)

 

わかっちゃいるけど何か手伝いたいので、「もう朝も近いし、何か手伝わせて~」と頼み込むと、Chisa「あ~~!もうこんな時間!ヤバいよ!じゃ、まりちゃん、肉ぶとん縫ってくれない?」Mari「肉ぶとん???」Chisa「ほら、**君、デブの役だから太らせなきゃなんないじゃん?だから肉ぶとん着て貰うんダヨ。これね?このTシャツの内側に、このクッションを縫い付けて欲しいんだ。カンタンだから出来るよね?」でMari「うんうん、わかった!まかせて!」

 

仕事を貰えて張り切って、クッションをせっせとTシャツに縫い付けるワタシ。迫りくる開演時間、時計を睨みながら、必死に作業する皆。やっと終わりが見えてきた時は、もうすっかり朝。Mari「よしっ、出来たよ~~!**君、着てみて?」**君「オッケー。どれどれ」皆も集まってきて、**君に注目。と、こ、ろ、が、、、、、、、**君「あれ?あれ?頭が出ない?!どうなってるのおコレ?あれれ?」Tシャツから両手は出てるのに、頭が出てこない。Chisa「ええ?ちょっと見せてみ?。。。。。。あーーっ!何これ?首のとこ、縫っちゃってるじゃん?これじゃ頭出るわきないヨ。やり直さなきゃ!んもォ~時間ないのにぃ~」Mari「へっ?ゴメン!すぐ縫い直すね。」Chisa「いい、いい。あたしがやるから!まりちゃんは何もしなくていいから!」「お願いだから何もしないで!かえって仕事が増えるから。」「何もしないのが仕事だと思って~!」「本番の事だけ考えててくれればいから!」さんざんな言われようでしたけど、逆の立場だったら、同じこと言ったと思います。

痛恨の、縫うところを勘違いした☆ああ~勘違い☆でした。

 

東京は今日は爽やかな風がふく、気持ちいい一日でした。みんなはこの土日、どう過ごすのかな?夜、どどんどどどん!と凄い音がしてビックリしました。空に減りがホバリングしていて、なんとなく白っぽい煙がたなびき、、、、、、お台場花火大会の音でした。もう花火の季節なんですね?近所ではお祭りに向けて毎晩、太鼓と笛の練習の音がしてますです。懐かしい思い出にぴったりの今宵でありました。

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