「ひよ子」には、ひよこが三羽ぴょん♡ぴょん♡ぴょん♡
このお菓子、知ってますか?そう、博多の「名菓 ひよ子」饅頭です。たぶん、一回は食べたことがあるんじゃないかしらん。黄味餡と外の皮、あなたはどっちが好き派?Mariはメインの黄味餡より、外の皮が好き派デス。そして何よりかわいいルックスが好き!♡♡♡
さて!きょう、注目して欲しいのは、このお菓子の「名菓 ひよ子」と書いてあるロゴ。
当時、若手女流書家として脚光を浴びていた町春草さんに依頼したロゴだそうです。
いかがですか?よ~~く、よぉ~~く,
見てください。ひよこが一羽、二羽、三羽、それぞれ、楽しそうに遊んでいるように見えませんか?とくに「子」の字のひよこは左右の羽をぱたぱたとしてはしゃいでいるみたいに見えます。ロゴをながめていて、ハッとそのことに気づいた瞬間、感動しました!この前から読んでいる書道青春マンガ「とめはねっ!」のおかげです。象形文字から漢字になっていって、漢字からひらがなが生まれたのに、簡素化された現代の文字が、逆に象形文字みたいにその単語の生き物にも見えるなんて、不思議!しかも、ちゃんとその生き生きとした表情や様子が感じられちゃうなんて!表現者もすごいし、受け取る鑑賞者もすごい!受け取る側が自由に受け取れるのも素敵!思わず歌ってしまいました♪「いいな♡いいな♡にんげん~ってい~い~な♪」マンガ日本昔話のテーマ曲。
「とめはねっ!」のマンガの中では、「ひよ子」のロゴに、ひよこが三羽いるという事は、いっさい書いません。でも!ロゴの文字を見ていると自然に気がついちゃうんです!友人に見せたら、やっぱり同じ感想でした。おもしろ~~い(>v<)
当時使用していた文字がこの4つ。実際のロゴの字体と見比べてみて?ロゴの字体には、この4つの字体のどれよりも、「ひよこ」らしい可愛らしさと明るさ、元気さがあるように感じませんか?
このロゴを中心にして、パッケージ、テレビCM、新聞広告、店頭ディスプレイ等総合的な広告展開で、東京進出が行われました。今でいうVI(ビジュアル・アイデンティティ)かな?。 おかげで、「ひよ子」は一気に東京でも人気者になり、とくに、上野駅ではふるさと東北へのお土産として人気を呼びました。 この、ひよ子の文字を基軸とした統一されたデザイン展開は、業界でも話題となり、その後、昭和四十年代以降の高度経済成長の中、銘菓各社のデザイン開発が活発化し、斬新なデザインによる新製品が次々に登場。「ひよ子」は、市場の活性化にも役立ったみたいです。
あまり縁のない書の世界。でも、文字は毎日洪水のように周りにあって、無意識、意識、たくさん見ているんだよね。ちょっと興味が湧いた途端に、急に、あちこちの文字やロゴが、生きているように目に飛び込んでくるようになりました。新しく「なんちゃって・書」のアンテナがたったみたいです。
「とめはねっ!」面白いよん。平仮名の由来とか、ちゃんと史実に基づいたマンガなので、ためにもなるし???