きのうの「紫式部」にぴったりの小説

きのう紹介した「紫式部」という植物に、興味を持ってくれたアナタにおススメの小説がありま~す。それは「花競べ」(はなくらべ);朝井まかて著。副題は「向嶋なずな屋繁盛期」。江戸時代の花師=新次と妻=おりんが営む「なずな屋」という小さな苗屋をお舞台にしたお話です。しゅん吉という少年も大活躍。2年前くらいに本屋さんで、何となく手にとってぱらぱらして選んだんだけど、とっても、面白かったの。へええっていう仕掛けがいくつかあって、ドラマチックです。江戸時代って、庶民にもお花や庭木が大流行したんだって。今あるほとんどの種類は、江戸時代の「花師」たちによって育種されているそうです。梅、椿、菖蒲、などなど。。。徳川時代に本草学が盛んになったので、それと同時に植木職人の育種技術が飛躍的に進んだのです。そして、武士や豪商の嗜みとしてだけでなく、一般庶民や貧乏長屋の住人も、鉢植えや家庭菜園が大好きで、街のあちこちに苗屋さんが出来、ボ手振りの苗屋もいたそうです。花師のこと、花や樹木や庭木のこと、知らないことが沢山あって、それも楽しい♡

「朝井まかて」という名前、聞き覚えあるかな?3年前の直木賞受賞作家でテレビに登場した時、乙女チックなファッションと雰囲気で印象的だった女性です。画像検索するとすぐ出てきますよん♪

2008年に「実さえ花さえ」(応募時のタイトルは「実さえ花さえ、その葉さえ」)で小説現代長編新人賞激励賞を受賞して小説家デビューした作家さん。この小説が、タイトルが変って「花競べ」になりました。(また、久しぶりに一気に読んでしまった、へへへ)この作品はシリーズになって何巻か続きます。

他にも、歌人;中嶋歌子の生涯を描いた『恋歌(れんか)』で、2013年に本屋が選ぶ時代小説大賞2013を受賞し2014年に第150回直木三十五賞を受賞。これも、読み応え満点でどんでん返しがある小説です。&、それと同じ年に、井原西鶴を主人公とした「阿蘭陀西鶴」が第31回織田作之助賞を受賞しています。そしてそして、その2年後2016年(去年だね^。^)に「眩」という作品で第22回 中山義秀文学賞を受賞しているんです。すごいなぁ~~この2作品は今週から読む予定♡