こすり合わせる系パーカッション、もう1つ忘れてた!

こすり合わせて音を奏でる系のパーカッションで、世界的にかなりメジャーどころを1つ、紹介し忘れちゃっていました。それは、「JUG BAND=ジャグバンド」で使われる「 Wash Board=ウォッシュボード」です!はい、そうです。日本語では洗濯板(^。^)写真向かって右前の人が持っているのがソレね?♡

「JUG BAND=ジャグバンド」って名前は聞きなれないかもしれないけれど、映像はどこかで見かけたことがあると思いまするるん。洗濯板を首からにかけて、ジョワッジョワッとこすっているメンバーがいたり、空のジャグ(水差し)をボワーボワーって管楽器のように吹いていたり、ノコギリをひいたり、洗濯桶にモップを立てて弦を張ってベースのように弾いてたりするメンバーの集まってる、あの、バンド。

「JUG」は1900年頃にアメリカの南部ルイビルとメンフィスで生まれた音楽と音楽の形態です。。なので演奏してる音楽はブルース、カントリー、ジャズ、ブルーグラスなどが一般的で、どんどん広がっていきました。1950年代のフォークブームで若者に拡がり、その後も時代と共に、楽器や音楽も変化しながら国際的に広がったんだって。日本でもジャグのフェスティバルがあるみたい。

 

バンドの編成はいろいろあるけれど、やっぱり特徴的なのは、”ジャグ ”(元々はアメリカでウイスキーを入れていた瓶で、水差しも同じ形。チューバみたいに低音が出ます)。「ジャグ・ブロワー=ジャグを吹く人」がいたことからジャグバンドになったみたい。でも、ジャグが編成に入ってなくてもOKだそうです。

 

”ウォッシュボード=洗濯板” もインパクト大でたいていのバンドに入ってる。プレーヤーのニーズで進化して小型シンバルやら便利な楽器を付け加えていったり、ボディがメタルになったり、引っ掻くモノが色々工夫されていった、、いや、今も進化し続けている。この個人個人のカスタマイズ化や工夫がオモシロイです~~。基本が手作りって感じがいいよね♡

写真は手作りもの。右上のはシンバルの代わりの灰皿かな??金属のカップや、自転車のベル、パフパフラッパがついてるネ♪シンバルのかわりにプロの楽器は、「ここまでやるか?」ってくらい進化したのが沢山あるよ~~ん。

 

 

いや~~理にかなってて素晴らしい手作り楽器だと感心してしまうのはウォッシュタブベース(洗濯桶にモップを立てて弦を張ったベース)!写真の右恥のメンバーが弾いてるやつね?MariがTAMTAMというユニットでメジャー活動している頃、「手作り楽器を作って夜の東京タワーに向かって演奏する」テレビ番組に出演したことがあるんだけど、その時、バンドメンバーにお願いした”佐野あっちゃん”というベーシストが、これを作っている様子もオンエアされました。想像以上にいい音がするんです!

 

モップを倒す具合によって、弦の張り具合が変わって音程を調節できるの!それから、なるほどな~~って感心するのは、弦とモップの棒の下方に付けた洗濯桶や箱。これは共鳴体になって、音を増幅してくれちゃうのだ!金属の洗濯桶だから、すごく響くよね!?♡頭いい!

 

 

他にも、ミュージカルソー(いわゆるノコギリ。曲げ具合で音程が変わるのを生かしてるのだ)、カズ―(音はブーブー紙。ストーブの煙突、櫛、ティッシュペーパーを使ったもの)、 他にもスプーンや空き缶など、身の回りにあるものから作られた手製の楽器がいっぱい。これにちゃんとした楽器でハーモニカ、バンジョー、ギター、マンドリン、アコーディオンなんかも加わったりしています。(写真のセンター前のメンバー、”ウォッシュボード=洗濯板”にフライパン付けてない?

身近なものを工夫して楽器ししてしまった。なんだか、うちの手作りエコ楽器JUMBEと似てて、うれしくなっちゃいます。ここまで読んだら、何となく生まれた背景から、お金はないけど音楽したかった黒人の人たちの知恵とアイデアから生まれたんじゃないかな?って想像できちゃう。それが人種や国を超えて広がったんだね♪♪♪