京劇の疑問、ちょこっと調べてみました~(^~^)

きのう、京劇を観て疑問に思ったことが気になってしかたなく、ちょっと調べてみましたん♡

まず、惚れ込んでしまった、頭に着けている長~い羽。動くたびにしなやかに優雅に揺れ動く2本の羽は、時として、役者さんよりも目をひくくらい美しい形を描いていました。その羽を身体の一部のように使いこなして表現していたのに一目惚れしてしまいました。ミエを切る時には手で持って、美しい弧を描いてポーズしたりもしていたアレ。まるで蝶の妖精のように見えたり。。。アレは武将のかぶりものに付いているそうで、その名も「翎子」=リンズ。雉(きじ)の尾羽なんですって。大変貴重で高価なんだって。欲しかったけど買えそうにないので、また、100均ショップでいろいろ探して、自前で「っぽい」モノを作ってみ~よぉっと♡

 

 

 

それから、ゲームキャラみたいに背中に豪華絢爛な旗を4本差しているのは、大勢の兵士を従えている武将の役と決まっているそうです。あれだけ多くの装飾品を頭から背中から全身に纏ったまま、あれだけ激しい動きをするって、ほんとうにハンパないです。武将の衣装は、鎧をデフォルメしているんだって。クルッとスピーディに回転する度に、客席から感嘆の声があがるくらい、ハデで美しい舞?でした。

 

衣装、衣装の色によっても、その俳優さんがどういう人物を演じているか表現していて、例えば、黄色は高貴な人、赤は王侯・重臣・権臣、うぐいす色は老臣・長者、桃色や白は若者、黒は勇猛な将軍などなど。また、「臉譜(れんぷ)」という隈取にも意味があり、ひげの濃い薄い色にも意味があるのでした。

 

 

あ!あの馬に見立てていると思った棒にふさふさがたくさん付いているモノ、あれはやっぱり馬のタテガミに見立てる小道具でした!「馬鞭」という小道具で、籐に房飾りをいくつも付けたものでした。大当たり~~☆

 

 

 

舞台装置はシンプルでも、演出や小道具を様々なモノに見立てて上手く使うので、同じ装置の同じ場所が先頭の場面に見えたかと思うと、次には山奥の険しい道に見えたり、、、日本の落語や日舞も、おセンスや手ぬぐいを杖やキセルやと様々なモノに見立て、あとは演技で、一瞬で違う場面や違う人物を描くから、ちょっと似てるネ。

それから、履物情報で意外だったのが、男性が履く靴には10cm以上もある厚底の靴があるということ。明代の装いの影響を受けている靴だそうです。身分の高い人はこの靴を履き、自分を大きく見せて威厳を表すんだけど、この厚底靴を履いて、例の京劇の激しい立ち回りをする姿は圧巻!!!写真は借用出来なかったので写真なしでゴメンね!写真を見るとヒール型のように前後の傾斜はなく、靴底全体がペタッと10cm高くなっていました。最近の履きやすい厚底シューズに似ています。

ロック系のファッションをしていた頃、すんごく背が高くなる厚底のブーツを履いてて結構踊れるので重宝してたけど、うっかりすると、足首ごとガクッとなるので、ステージの時は、ケーブル類を踏まないよう注意しました、懐かし~なあ。渋谷公園通りの上にSAシューズっていうお店があって、大好きでした。(今は四谷に引っ越してしまってますが健在)。最近、こっぽり(ぽっくり)でTAMTAMのライブをやり、意外とバランスとりながら動くのが難しかったデス。前が斜めに切れ込んでいるので慣れないと重心のかけ方次第で前につんめってマイクに前歯が激突しそうになるのだ。

 

京劇の楽器も、ちょっと調べましたん。京劇の楽器類は大きく分けて4 種類=弦楽器、管楽器、打楽器、その他。弦楽器のメインは京胡(ジンフー jinghu)=硬質で甲高い豪快な響きを持ち、京劇では最も重要な地位にある主伴奏楽器。直径5cmほどの竹の胴に蛇皮をかぶせ、馬の尻尾で作った弓で弾きます。バイオリンみたいにネ♪歌もメロディーをひっぱってひっぱって、情感たっぷりに粘るけれど、こちらも粘ります。

途切れない音を出すことができる。二胡に似てるような、、、共鳴胴に膜(蛇の皮)が張ってあるため、人間の声に近い声を出すことができるそうです。

初めて、二胡の奏者の方と共演した時、フレーズに息継ぎがないので、呼吸が苦しくなったのを思い出しました。くぅぅぅ~~~~~ってずうっと情感たっぷりにメロが続くんだもん。あれはカルチャーショックだったなあ。

 

 

もう一つ、京胡の次に重要な地位をしめるメインの弦楽器は、月琴(ユエチン yueqin)=円形で平たい胴は桐製。三弦か四弦でバチではじいて演奏します。明瞭な音。月琴は京劇や京胡よりも古い歴史を持つ楽器で、京劇以外の伝統音楽でも広く使われているそうです。撥でポロンポロンと弾くので、京胡とは全く違うタイプの音。

 

 

管楽器もいくつかありますが、(スオナー suona)を紹介しておきますね=円錐形の木管には前に一つ孔があり、先に銅製の拡声部分がつきます。鋭い響きで伴奏をつとめるほか、効果音や様々な場面の雰囲気を作り上げます。日本に伝わりチャルメラになったと言われます。実はロスに日本の80年代POPSのヒット曲のサルサカバーのアルバムを作りに行ったとき、サザンの愛の言霊のアレンジでこの楽器にそっくりの楽器でメロを録音したので、てっきりサルサ由来の楽器かと思っていたら、華僑が持ちこんだ楽器をサルサがとりこんだモノと聞き、驚いたことがあります。チャルメラでした。(アルバムはte amoって言います)

さあさあ、Mariが大好きな打楽器類で~す。管弦楽器など旋律系楽器による演奏が「文場」と呼ばれるのに対して、打楽器群による打撃音楽は「武場」と呼ばれます。

京劇における打楽器は非常に重要で、風の音、水の音はもとより、本来耳で聞くことのできない暗闇のようなものすら打楽器で表現するのだそうです。素晴らしいっ!昔は照明機材なども無かったので、同じ明るさの舞台で、闇を表現するのも打楽器の音でした。まさに、そう感じたシーンがいくつかあったので、なんだか嬉しい♡♡♡

 

打楽器の中で最も重要なのは、

檀板(タンバン tanban)=拍板。幅約6㎝、長さ約20㎝の木片3枚でできており、2枚はしっかりとくくり合わせ、もう1枚は紐でくくりつけてあります。澄んだ音で唱の拍子をとります。単皮鼓の奏者が兼ねます。

 

 

 

単皮鼓(ダンピーグー danpigu)または鼓板=直径約25㎝の片面だけに皮を張ってあります。竹製の細いバチで打つため、硬く鋭い響き。両手で打ったり、片手だけ持ち替えて拍板を鳴らしたりします。

音楽隊には指揮者はいなくて、この二つの楽器の奏者がリードするそうです。

 

 

 

 

 

次に重要なのは金属製の打楽器群で、昨日の公演でとっても印象的だったチュイ~ンチュイ~ンやクワンクワン☆カシュルル~カシュルルル~。

大鑼(ダールオ daluo) 大きなドラ=直径約30㎝のドラの仲間。左手で持ち手を持って垂らし、先端に布を巻いた棒で打ちます。高い音。武将や身分の高い人物の登退場や戦闘、急展開に用います。

 

 

 

[金發](ナオボー naobo) にょうばち、=銅製のシンバル。風や水の効果音にも用います。打ち鳴らした後に二つがビミョウに触れ合ってる状態でキープすると、ヂリヂリヂリヂリ~~と震えながら細かく触れ合って音が出ます。このビミョウな触れ合い具合をコントロールするのが難しいんだけど、とてもキレイで隙のない演奏だったので、つい、同業のさがで聞き耳を立ててしまいました。(^~^)えへへ

 

 

小鑼(シャオルオ xiaoluo) 小さなドラ=直径20㎝のドラの仲間で左手の親指と人差し指でつまんで持ち、竹製のバチで打ちます。明るい音で文人や女性、滑稽な人物の登退場や動作に合わせます。

****************************Mariの印象としては、歌舞伎と違って、戦場や緊張のやり取りなどのシーンでは基本的に常にハイテンションな音がチュワンチュワン鳴っている感じでした。しかも、知識のない観客としては、「いよぉ~~、ほお~~、いやぁ~~」などの前触れを感じさせるサウンドが全くないまま、唐突に音がブレイクするので、ミエをきっているときの無音とのギャップが激しい。メリハリどころではありませぬ。だから、ぐいぐいと演奏者と演者の思うままに、ジェットコースターで引き回されて、「おおっ!」「「うわぁ~~~」と時間の経つのも忘れて、スリリングに感動しまくってしまうのでありました。