国立劇場大稽古場初めてづくし(7)豪華絢爛な衣装と早替えに溜息

今回の初めてづくしの1つ➔踊りの衣装を初めて、がっつりと間近に見ました。踊る順番に合わせて、次々に楽屋で衣装を着付けしカツラをつけて貰ったプロの踊り手さんや生徒さんが稽古場に現れる。まさか、ほとんどの皆さんが衣装&カツラを付けるとは思っていなかったので、その日本舞踊着物衣裳の華やかさ美しさに、いちいち見惚れてしまうMari。全てレンタルとのことで、そしてその衣装全てをコーディネートして用意した衣装さんが伊藤仁さんというダンディな方。

この世界に縁がないので全く知らなかったけれど、伊藤仁さんのわかりやすいプロフィールとしては、昔は野際洋子さんや萬屋錦之介さん、最近では昨年暮れの紅白歌合戦に出場した時の丘みどりさんの衣装を担当した衣装さんだそうです。((ネットで紅白の丘さんの衣装をチェックしてしまった(^^)唐織のそれはそれは豪華なオレンジ色っぽい衣装でした))♡踊りの演目により、雰囲気がそれぞれ全然違うし、全体としてのバランスも考え抜かれている。

普通の着物とは異なる豪華絢爛な世界で、派手好きなMariとしては、かなり好みのセンス?笑(’v’)衣装と音楽だけでも楽しめました。それから「引抜き」と「ぶっ返り」という早替えも、間近で初めて見ました!「変わる」ってわかっていても、数秒でガラリと衣装が変わるシーンは、何回見ても「おおおーーーーーっ!!!!」と声が出てしまいそうに、、、(>v<)この引抜きの仕掛けと技も芸術的だし、前後に変る衣装のコントラストがまた、芸術的。これは、一見の価値ありです!

何人もの踊り手さんが早替えをしたので、何回も堪能出来ちゃった♡♡♡歌舞伎国立劇場歌舞伎情報サイト に「引抜き」と「ぶっ返り」の動画映像があるので見てみて?前回紹介した「後見」さんの介添えも映ってるから、どんな感じかわかると思います。引抜きは、今回そばで見ていて初めて知ったけど、一番上に来ている引き抜く着物が上下に分かれて作ってあるんでっする。それで、後見さんが2人がかりで、仕掛けのボタン+糸を全部抜いたあとに、引き抜く着物のとあるポイントポイントに手をかけ、踊り手さんに「ハイっ!」て合図して、後見さんが引き抜くと同時に呼吸を合わせて踊り手さんも前に出る。という段取りに見えました。ベテラン同士だと、もっと僅かな合図で呼吸が合うんだろうな~。

遠山の金さんみたいに、片袖を脱いだり着直したりする人も多かったような、、、時代劇だと役者さんがいとも簡単に片肌脱いでるけれど、実際にはコツがあって、慣れないとなかなか難しそうでした。娘獅子という演目もあり、あの有名な能の「石橋」や歌舞伎の「連獅子」で有名な「毛ぶり」をやる生徒さんもいたので、本物の獅子毛も初めて触るコトが出来ました。

 

ふわふわ軽いのかと思ったら、ものすごく長くてどっしりと重たい、毛というよりは毛足の異常に長いフェイクファーの長い長い布っていうカンジでした。これは体幹や腰がしっかりしていないと、首や腰が痛くなりそう、、、文化デジタルライブラリーの「獅子物」を参照してね?カツラは昔、時代モノの芝居で大店のお嬢さん役から盗賊(主役の小野武彦さん)の奥さんになる女性の役をやった時に1か月かぶり続けたりしたので、経験アリ。見た目は素敵だけど、けっこう大変だった記憶が、、、

踊りがわからなくても、衣装だけでも見応えがある世界なんですね~~~タメイキ(@。@)