卒業シーズン、伊豆大島高校公演の思い出(1)

入学試験シーズンや「3年生を送る会」の季節になると必ず思い出す公演があります。何年か前の伊豆の大島高校70周年式典での公演です。頭の中で「HEY!WAO!」の構想が段々形になりつつある時期でもありました、、、ちょうど季節なので、ちょっと綴ってみることにしました。付き合ってくださいね?よろしくぅ~♡

<大島が呼んでいる?!>

1月下旬のある日、いつもの学校公演制作会社から公演依頼があった。2月8~9日に伊豆大島高校の70周年式典で演奏出来ないか?という大変に急な話で、その日がバレンタイン直前の土日のため、いつものグループは黒人歌手に既に仕事があってダメ、他の知り合い達も同じくダメ、ダメ、、、、

何としても行きたいけれど、まずは黒人歌手を見つけなくちゃ、と知り合いに電話をかけまくった。最初に連絡したのは一番気心の知れたLawrence ローレンス。でも返事がなかなかなくナシのつぶてだったのでいろんな人に電話したが、やっぱりバレンタインシーズンで皆すでに仕事が入っている。

 

ようやくLawrenceローレンスから連絡があり「8日の夜22時からなら空いている」と引き受けてくれた。また、やはり一番信頼出来るニューヨーク出身の黒人パーカッシニスト=マッチョのWinterHawkウィンターホークもOK(やったぁ!)

 

でも、他のメンバーがなかなか見つからない。。。。。普段とは違う新しいメンバーでやらないといけない企画モノなので苦戦した。熱血ガハハ社長から、「学校が、復興への勢いづけになる力強い歌声や心にジンとくる公演をぜひお願いしますと言っているんです。寄せ集めでも何でもいいですから、何とかして下さい!Mariまりさんと、LawrenceローレンスとWinterHawkウィンターが居れば何とかなりますよ!俺も出演して頑張るんで」と頼みこまれた。

<私にこんな依頼が来るなんて、これはきっと、神様が行ってこいと言ってるんだから、絶対大丈夫!何とかなる!何とか出来る!>と勝手に確信し,「わかりました!なんとかしますっ!」と、勢いよく請け負ってしまったものの、人探しが全然はかどらない。同時進行で自分自身も短期間でのプログラムの企画やカラオケ作りに必死だった。歩いていても寝ていても、トイレの中でもどんなコンサートにしよう??と考え続けていた。でも、プログラム内容やカラオケ作りなど自分の頑張りで何とか成るものはいいのだ。頑張って探っていれば、いつか急に閃いたり、ヒントが見つかったりするから。

それより、人頼り、相手頼りの人探しやリハーサル組みが大変。皆さん忙しくて連絡しても中々返事がなく、ガハハ社長からは「メンバー表はまだか?プログラムは?」と矢の催促電話で、胃が痛い。当然だ。学校にプログラムやパンフレットを送らなくてはいけないのだから、、、、普通ならこれだけ返事が遅い人とはお仕事したくないけれど、背に腹は代えられない。自分が自分の都合でカリカリしているのはわかっているけど、やっぱりイライラしてしまう。返事がないのは、やる気がないせいなのかしら?と、勝手な妄想が膨らむ。

こういう時は「何が一番大事か?何のために、誰にためにやっているのか?」自問自答することにしている。人をまとめる力のない自分が、こうした企画やまとめ役をやると決めた時から葛藤して見つけた、Mariまりなりのささやかな知恵だ。結構、役に立つ。

そんなこんなで、やっと全員の予定の確約を得たのが2月の頭。遅いっ!リハーサルも3人でたったの2回、4人で1回、全員で0回!でもその間に自分でやれるプログラム作りや、ローレンスとのカラオケ作りが出来たので、結果はOK。メインボーカルのLawrenceローレンスは多忙な中、寝ないで一緒に資料やカラオケ作りに頑張ってくれた。

 

そしていざリハーサル、蓋を開けてみると、美人ピアニストのKさんはさすがプロで、数回に分けて送った事前資料だけでバッチリ準備万端で感激。コーラスのAさんも2月頭に大阪から引っ越してきたばかりの中、駆け込みでリハに来てくれて、アマチュア(現在はバリバリプロで活躍中)ながら頑張ってくれた。マッチョのWinterHawkウィンターはリハなしだけど、いつも一緒にやっているし、事前資料で準備万端。あとは前日の現地リハと本番で頑張るだけ。皆さんにとにかく感謝感謝!

心はまだ行ったことのない大島での公演のことでいっぱいだった。