展覧会に影響されてるかも??

博物館や美術館の展覧会って、ここ何年間か、いつも物凄く混んでいて「観たい!行こう!」って気持ちが萎えてしまうのじゃ~~(>。<)開催期間は終わる頃はもちろん駆け込み組でいっぱいになるのはわかるけど、そうじゃなくてもいっぱいだし。。。NHKが特集を組んで番組で紹介したりするからなのかなぁ~。ああ、でも今回こそは観に行きたいと思っているのが、東京国立博物館での「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」。

 

ある時、キュレーターの友人に言われて気付いたんだけど、仏像展っていうのは、かなりスペシャル感があるものなんだって。(写真はチベット密教関係のイメージ写真です)

例えば普通だったら60年に一度しか御開帳しない➔つまり、私達一般ピーが見ること=拝むこと=が出来ない秘仏が、展覧会ということで御開帳時期と関係なくスペシャルに間近で見られたり、あり得へん数の各地の秘仏が、やはり御開帳の日と関係なくずらりと一堂に会したり・・・

そりゃまあ、本来はそのお寺まで行って、その土地の空気と地場を感じながら拝観するのが一番理想的だけど、でもなかなかそんな機会はないし。だから、「行けるんやったら、行かなもったいないで?」という事らしい。この「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」もテレビで紹介されているのを見て知りました。空海が実際に加持祈祷に使っていたという法具の独鈷所?を見た時は鳥肌がたったので、今回こそは、観に行ってくるね?

昔、我が家は週末は家族で日曜日術観を見ていました。その最後にごく短いコーナーで各地の小さい美術館でやっている展覧会がちょこちょこっと紹介されていたんだけど、ある日、そのコーナーにワタリウム美術館でチベット密教の僧侶たちによる砂曼荼羅の「時輪曼荼羅=カーラチャクラ曼荼羅」の実演の様子がちらりと紹介されました。見た瞬間(!!!)ビビビビッて感動がきて、立ち上がって「ちょっと行ってくる!」って、矢の様にすっとんで、ワタリウムに向かいました。そんなこと初めて。

美術館に行ったら人は1~2人くらいしかいなくて、若い僧侶たちと色々会話したり、砂曼荼羅を1cmの至近距離でじっくりと鑑賞したり、、、彼らとは友人になり帰国後も文通、そしてダライラマ猊下とも少々縁が出来ました。この砂絵曼荼羅の展覧会は最終日まで毎日通ったけれど、もう2、3日目にはテレビの影響で来館者が増え、ロープが張られて砂曼荼羅のそばに寄れなくなったり、僧侶たちともあまりお話し出来ないようになってしまったので、あの時、すっとんで行ってラッキーでした。

中国のチベット自治区から家族全員の思いを託されて、映画のようにあの山々を歩いて越えて亡命しダライラマ猊下のもとで修行している人もいました。文字や絵が得意でこうした行事によく参加している少年と青年の間みたいな彼はやがて、親族のいるフランスに渡ったけれど「自分の国に住めて、自分の国のパスポートがあてどこにでも行ける君が羨ましい」と言われたのが、衝撃でした。日本人に生まれて当たり前になっているので、考えたこともなかったから。彼らは今、どこでどうしているんだろう?

 

 

他にも、デパートのセール案内の封筒に同封されていた、陶器の展示会の栞のような招待券のはじっこに印刷されている茶碗の写真を見た時に(何これ?!)ってビビビビビッてなって、これも、「ちょっと行ってくるね~ママ、このチケット、一枚ちょうーだいね♡」とすぐに銀座(だったかな?)へ・・・催事フロアで小規模にやっている展覧会で、出口王仁三郎という作家の陶器が並んでいました。素朴な楽焼の大振りの茶碗に、優しいほんわかとしたパステル調のカラフルな花畑にも見えるような絵が描かれていて、見ていると暖かくなるような包み込まれるような茶碗が数点あり、ひとつ欲しいって思ったのを覚えています。「涅槃」とか、そんなタイトルはついていたので、抽象画だったんでしょう。

その翌週、日音というTBS系の音楽出版社のディレクターの面談を受けに行ったときに、夢中のなってこの展覧会の話とシンディ・ローパーの話をしたらすっかり気にいられ、TBSラジオや楽曲提供のチャンスを貰いながら「七福神」でメジャーデビューすることになったっけ。東急文化村の美術館で観た棟方志功展は圧巻で、事前に日曜美術館で色々なエピソードも見た後だったので、より興味深かったのも覚えてます。

ひとりで観に行ったゴッホも強く印象に残ってる。あの有名な「ひまわり」じゃなくて、切ったひまわりの花を、茎の切り口をこっち側にして置いた絵が強烈でした。切り口からドワァーっと命のエネルギーがキャンバスを越えてこっちに迸り流れてくる錯覚が起きるくらいの迫力。気の流れが見えていたんじゃないかな?何回か奥吉野に一人旅したとき、山間の景色がまるで(あれ?ゴッホの絵みたいに見える??)って感じたことがあったっけ、、、うわぁ~~すっかり忘れていた!懐かしい~~~。その後、あの絵のタイトルやレプリカを探し続け、LAの幼馴染みにも調べて貰ったり高い絵画本を送って貰ったりしたけれど、結局いまだにわかりません~~(>。<)誰か知ってたら教えて~~あれ????今、Blogを書いていて初めて気づいたけれど、実は、美術展に影響されたことって、意外と多いかもしれない。へぇぇぇ ふぅぅぅん Blogを書くって、いろいろ発見があって、面白いね♡付き合ってくれてありがとうございま~す♡♡♡