懐かし尽くし・空手ソウルビート音楽制作の思い出

思いがけない人から数年ぶりに連絡がありました。空手道場を主宰していた知人?友人?からです。Mariは某スポーツクラブが出来た当時からのメンバーで、デビュー前はスポーツクラブに住んでるんじゃないかってくらい通い詰めていた頃がありまして(笑)、その頃色々な人と知り合って交流してたんだけど、空手の選手やテコンドー(オリンピック競技じゃない方の流派?)の全日本チャンピオンや上位入賞続きのボディビルダーや役者さん等々、通いつめ組と仲よくしていました。テコンドーの決勝戦を何人かで応援に行ったり、知らない世界を垣間見れて面白かった思い出です。(写真はTAMTAMのリハ後の豊橋駅からの夕景)

そのテコンドーの彼=富岡雅人君(いやいやもう交流がないので、さんと呼んだ方がいいよね)が、ボディガードの仕事について、初仕事でジュリー・アンドリュースの担当になった時のエピソードを興奮して語ってくれたのを覚えています。「すごく大きな赤い薔薇の花束をホテルの部屋に届けに行ったら、ありがとうって受けとって一回しめかけたドアをまたあけて、薔薇を一本抜いて渡してくれたんだよね!今日は私のお誕生日だからあなたにも一本差しあげるわって。ハリウッドスターは違うねー。もうお婆さんなんだけどさ。ところでその女優さん、ジュリー・アンドリュースっていう名前なんだけど、知ってる?」「えー!富岡君、知らないで担当してたの!?その人、大スターだよ?サウンドオブミュージックとか、アメリカの代表的なミュージカルを沢山主演した大大大女優だんだよ?凄い人の担当やったんだね♪」「へえ~そうなんだ。俺、芸能人とかスター担当専門がいいなぁ」・・・

そう言っていた富岡君はジムで女性陣が騒ぐほどのイケメン君でしたけど、イケメン免疫があるMariは別に普通に付き合っていたので、気づきませんでした。天然系がちょっと混ざった楽しい人。その後もどうしてるか知らなかったんだけど、一昨日、当時わいわいやってた格闘系仲間のO君から数年ぶりに連絡があり、

「トミーさ、イケメンボディガードとかで有名になってるよ。ブラジル柔術とかもやっていい線いってるし、鍛えてる鍛えてる。笑えるくらい腹筋も鍛えてる、ははは」と近況をききました。腹筋ingとかいうコンテストで入賞したとか?何にしても大活躍しているそうで、嬉しかったです。15年以上経つと男の人も顔が変るんだなぁ・・・(自分はもっとだけど・・涙)・・それにしても懐かしい・・・それより何より、連絡をくれたO君が元気そうだったので、嬉しかったし安心しました。O君は、顔見知りになった頃はスポーツクラブのカフェのマスターのバイトをしながら空手修行に励み、途中からクラブでクラスを持ち、その後自分の道場を構えて、寝ないでバイトしながら道場も運営していた頑張りやさん。彼からマンガ「はじめの一歩」全巻とか借りて読んだっけ。

そんな彼が2012年に「Mariさん、音楽作って欲しいんだけど・・・」と相談してくれたのが空手ソウルビートという彼のオリジナル企画。音楽先行で、その音楽に合わせて空手の型をはめエンターテイメントにするという企画で、ひとつ間違うと音楽に合わせて空手風の振付を踊っているだけになってしまうのでビミョ~(実際すでにそういう企画の団体はもういくつかあって、イマイチ魅力を感じなかったし)。

でも、O君の企画では、試合でも強い本格的な空手稽古を積み上げている選手がキレのよい動きで型を音楽に合わせて演武するので、空手ダンスとは一線を画す面白いモノになりそうで、Mariは燃えました!YES!(^^)メラメラ火の粉がパチパチ~元々好きな世界だし、和のドラマチックなエンターテイメントはいつか絶対やりたいと思っていたので、<待ってました!チャンスはココから来たか!!>

という感じで、ガッツポーズで即答で引き受け、道場に通い詰めて平安の型を覚えたり、レベルの高い選手の動きのタメや炸裂する瞬間までのエネルギーの流れを何日もガン見したりビデオに撮ったりして、その形の中にどんなイメージを重ねられるか、勝手に妄想しまくり想像の翼はバサバサと大空を駆けめぐり、燃えまくりの日々。相当入り込んで時間費やしたな~~

(((ん!この形で動きがとまっている間に、天と地のエネルギーが演者の上下から集まってくるイメージの音がいい・・・水流と風と・・・エネルギーが集約し切った瞬間に次の鋭い突きの動きで決まるから、突きは稲妻?ここまでたたみかけたら、

 

今度は突然空間と精神状態が別次元に飛んで、”空””静”~時間の流れがマトリックスや瞑想状態のようにゆっくり別次元になるブロックにしょよう!コォ~~~~~~ンって感じの世界に、サウンドで持っていって・・・・)))ほんとうに、こういう創って行く時って、苦しかったりもするけど、めちゃくちゃ楽しいんです。妄想は無限に自由だもんネ(^は^)

で♪♪♪それを具体的に音にするのは、やっぱりTAMTAMのTAKA君なので、大変なのは彼?いつもゴメンネ~~笑。暗号か宇宙語かというMariのリクエストを解読しながらサウンドに具体化していく作業は、一番大変だからね~。でも、彼はサザンの毛ガニさんのレコーディングで毛ガニさんの宇宙語も解読できる才能があるから、その辺は慣れてるかな?パラリラパラリラ~♪

実際にTAKA君が音にしてきた時、Mariのリクエストや想像を超えていて「おおお、こう来たか!?へええ、こんなサウンドもあったんだ!」という驚きが何回もあったな~。え?話が長い?ごめんごめん。なんだか、音話が長くなってしまってるのは、今日TAMTAMのリハの休憩の時に、この空手ソウルビートのための4部作を数年ぶりに改めてTAKA君のスタジオで聴いたからなの。「ええ~~、こんな音、作ってたんだっけ。かなり宝庫だね。これで予算があって、演奏家に生でレコーディング頼めたらもっと完成度あがるね~」と感動してしまった。TAKA君、ごめん!今さらながら見直したぜよ!

え~と、話は当時の空手ソウルビート制作期に戻りま~す。O君的には、具体的な音楽のイメージは参考曲1曲以外はないようだったので、いくつかアイデアを提案しながら、4部作構成にして舞台でドラマチックになるように各曲を極端に違うアプローチにして、緩急やサウンドのバリエーションを組み合わせ、ひとつの作品になるように考えました。曲先行なので「こういう曲なら、どう来る?」「このテンポでキレキレの型をガンガン展開してみて?」って、こっちからO君に仕掛けていくカンジも楽しかったです。「Mariさん、この速さはやっぱキツイわ、かなり練習時間がいるし」「でもやれば出来るんなら、人がマネ出来ないハイパーな振りでインパクト出した方が面白いよ」とか、やり合うのも楽しかった。冒頭の登場シーンから、舞台演出も妄想しながら音作りしましたにゃ~。わくわくしっぱなしだったなぁ。ふふふ

TAKA君が、企画のための音楽と割り切って引き受けてくれているので、Mariが言いたい放題でリクエストできるので、それも楽しかった~~わっはっは。(TAMTAMのための楽曲だと2人の意見がぶつかったりもするけど、コレはMariが持ち込んだ企画ありきの仕事なので、言いたい放題の快感♡)。そんな風にして作った曲に、O君が空手の型をはめ、フォーメーションをつけ、その動きのアクセントに合わせてまた、くどくならない程度に音を足す。そういう作業を繰り返して1曲目が完成!お披露目した時は、ゴキゲンでした!

楽曲は4部作仕上げてあったので、次は2曲めだね?とイイ感じで進んでいてWinterhawkも参加するために一度道場に音合わせに来て貰ったりしていたんだけど、先方の事情が色々あったらしく、何か月か後に道場もたたんで、一度中断になってしまった。。。「必ずまた形にするから!」という別れ際の言葉を信じて、月日が流れていたんです。大の男の人がそう言ったので、こちらから「どうなってる?」と訊くのもはばかられ、いつ連絡が来るかな~と気にしてました。

さて、スポーツクラブ仲間でみんなの兄貴分みたいな男気のいなせで超素敵なお寿司屋さんのマスターNさんがいて、よくO君の相談に乗ってあげたり差し入れをしてあげてたけれど、やっぱり連絡がないとのことで「どうしてるかね~連絡ないね~。」と会う度に心配していたけれど、ある時Nさんが「まあ、連絡ないのは元気な証拠ってことで。心機一転ガンバッテるんだよ。そういう時ってさ、古い世界は断ち切りたかったりするから、ま、心配することないよ。ほんとうに困ったらきっと連絡してくるからさ。」と切り替えてくれました。(そうだよね、、、うん。)とMariも納得。自分も馴染んでいた輪から自然に離れてしまうことあるしね。(残念だけど、空手ソウルビートのプロジェクトはいったん忘れよう・・・)

人との関わりって、縁とかタイミングがあって、必要な時に必要な人と出会って、必要な時期にクラスメイトみたいに一緒にお互いに何かを学んで、その時期がうんと細く長く続く人もいるし太く短い人もいるし、千差万別で、卒業したり必要がなくなったら自然に道が分かれるから別れたりして、そんでもって別れは色々な形でやってくるので表層では辛かったり納得出来なかったり、自分から離れたり、、、んで、さらりと卒業出来る時はいいけれど、恋愛でも仕事でも活動でも多大に気持ちや時間を費やしたモノは、心の目が曇って執着しがちだから気をつけないとだよね(>v<)うんうん。頭じゃわかっててもムズカシかったりするんです、これが。

でも、、自分が明るくpositiveでさえいれば、結果全てが成長の糧になるし、感謝しかなくなるから、表層の気持ちでしがみついたり執着するのは良くないって思う。だからまあ、O君とのプロジェクトは今回はこういうカンジってことかな。。。と納得したわけでありまする。という流れで、この3~4年は、たまに道場があった場所を通り過ぎる時に(どうしてっかな~~、元気でやってるといいな~~)と、ふわっと思うだけになっていました。

そんな、O君から「元気でやってるよ!ソウルビートも活動してるし。」って連絡があったので、嬉しい驚きだったわけなんです。あーーーーー長くなっちゃってごめんネ!!それくらい、嬉しいサプライズでした。空手ソウルビートも、また新しいメンバーで今年から活動をしていたとのことで何より♪地元のお祭やイベントなど、舞台でも披露しているそうなので、どこかで空手の胴着を着て、音楽に合わせて演武している小学生達と身体のデカいお父さんがいたら、声をかけて応援してあげてね?

今夜は、Mariの長~い懐かし尽くし話に付き合ってくれて、ありがと♡

(暗い橋の写真は新幹線の窓から撮った、浜名湖?か、天竜川???どっちなのかしらん???実物はもっと、深くてきれいな色でしたなりん)