挟土秀平特別展🐾中を進むほどに・・天地化身~シルクロード~ウクライナの息吹

きのうの続き、挟土秀平さんの特別展レポート第3弾でありまっする。この作品は「天地化身」よーく地面を見ると地面には藁のようなものがたくさん散らばっているのがわかると思います。作品解説「縄文時代につくられたという土偶を見て思う。神でも悪魔でもある天地化身に人間の暗しは守護されていて、縄文の人々は畏敬を持ってその存在を感じていたのではないか。いま、その存在を感じられないのは、天地化身はすでに私たちのもとを去ってしまったからではないか。土偶とともに、縄文土器の文様やそれを焼いた炎を表している。」

プリントに書いてある全ては紹介しきれないけれど、作品だけでなく、言葉でも多くを語れるアーティストなんだなぁと感じました。。。この灰色の作品は「シルクロード」で作品解説の抜粋によると「前略・・・岩に描くという原始的な手法で、いつ誰が彫ったかわからないような、時間を超越した表現を試みている」とのこと。作品の周りには、写真のように藁と、左官の道具???土???散らばっていました。

きのう紹介した作品もだけど、きょう紹介している作品にも黒い木の枠がついているのも、気が付いたかな?この木枠にも意味があることについて、”左官の言葉” のプリントにある<土のことは土に習え>に書いてありました。文字が小さくて薄くてハッキリと解読出来なかったんだけど、「左官礼賛:多分小林澄夫著」という著作物から抜粋した文章だと思います。抜粋したページも書いてある気がするんだけど、読めなくて(m´・ω・`)m ゴメン…ね💦💦💦こういう本があるのは調べたらわかったので、多分この本。でもちがったらすみません~🙇😸

さて、また「土に降る」の小道を2~3歩進んで右隣の作品を見ると、かなり変わった緑色の模様というか植物が壁に這っているみたいな作品で、思わず顔を近づけて、その植物みたいなものがホンモノなのか、造形物なのか確認しちゃいました。(∀`*ゞ)エヘヘ🌻🌻🌻ほら、🥒毎年ゴーヤの成長を観察したり、壁に這ってるツル植物を観察してるから、つい、植物に見えちゃうんだよね?😅💦💦💦・・・んで、もちろん造形物でした。

これは作品解説を全文読んで欲しい(*´ε`*)チュッチュ➡「廃墟から最初に生える植物はイバラである」という言い伝えより、廃墟をイメージしたレンガからイバラを生やすことで、戦争で廃墟化したウクライナの復興を願っている。緑の材料は、キプロスで採取したテールベルトという天然の緑の土と、白ワインと卵の黄身と砂を混ぜて作られている」・・・作品の周りにも、欠けたり割れたりしたレンガや瓦礫が散乱しているのがわかるかな?

それから、テールベルトって検索すると、独特の緑色の土や顔料が出てくるので、興味があったらチェックしてみてね?ルネサンスの頃にも顔料として使われていたみたい。こういう土を現地で採取してくるんだね。。。「天然の緑の土と、白ワインと卵の黄身と砂を混ぜて作られている」っていう材料はいわゆる西洋の昔からあるテンペラ画のテンペラに似てるような気がします。画材にもメッセージはこめられているのでしょうか・・・このドアップの写真だと、塗ってある壁の肌の質感のが独特なのがわかると思いまするん。

想像を遥かにこえた世界。展覧会に来られてよかった。この作品「ウクライナの息吹」が、最初の大きな展示室の最後の作品でした。作品の裏側の照明の色が、実はこんな血のような赤だったんだ・・・作品から離れて次の展示室に向かう直前にもう一度作品の周りの瓦礫を見た時に初めて気が付きました・・・😭