新宿駅できらきらのお嬢さんとおじいさんに出会うの巻

♡♡♡新宿で、きのう出会ったエピソードで~す♡♡♡

☆まずは前置き☆レッスンを受けにほぼ毎週一回は新宿駅で乗り換えるんだけど、よく乗り換えや改札探しで迷っている人を見かけます。かくいうMariも、学校公演では知らない駅に行く事が多いので、よく迷ってるんだけど、ちゃんと日本語の案内板があっても難しいもんです~。特に大きい駅は慣れてないと本当にわかんない。(>。<)

羽田空港からの帰りに京急蒲田で乗り換えるのも難しかったし(同じホームで延々と目当ての電車を待っても来ないので駅員さんに訊いたら、そのホームのずうっと後の方に発着場があったのだ。早く言ってよ~~ん)。鬼怒川方面に乗り換える北千住の駅ではメンバーと右往左往。上野も要注意。あげればキリがないんだけど、新宿の南口通路とバスタの改札や、JRと小田急線への乗り換え口、りんかい線・埼京線・湘南新宿ラインの乗り場は、難易度が高かったです。

 

特に、りんかい線・埼京線・湘南新宿ラインは同じホームにみんな結集した上に、反対方面行の電車も来るし、人がホームに溢れる時間はホームを歩けなくなるから電車の案内電光掲示板も見にいけないので、お目当ての電車を探るのに必死!☆☆☆

♪♪♪前置きが長くなっちゃったけど、そんな、新宿でのエピソードです♪♪♪

 

きのうは強い冷房にあたったせいか、ちょっと体調不良気分で乗り換え通路を歩いていたら、一番東端のりんかい線ホーム行にエレベータのドアがちょうど開くところだったので、すっとんで行きました。乗り込もうとしていたのは、ご高齢のおじいさんと若い女性だけ。おじいさんを先に乗せようと片手でアシストしながら、片手でドアの「開」ボタンを押しながら知恵の輪みたいに身体をネジって苦労していたので、すぐに代わりにドアを押さえて「押さえてるから大丈夫ですよー」と協力。Mariはエレベーターは楽器運びやバンド移動で慣れてるんだな~~~エッヘン♪

「あ、すみません。。。」と言いながらおじいさんの腕を下から支えて優しく誘導しているお嬢さんは、明らかにエレベーターは素人。こういう場合は外にある「開」ボタンを苦しい体制で押し続けずに、ドアの端を押さえながら止める方が絶対、楽なのだ。ただし!押さえてもドアの開閉をコントロールする側じゃないと全く関知しないでガーッて閉まってきてイタイめに合うんだよね~ウンウン*****と、そんな余計な事を考えながら様子を見ていると「これで1番線ホームに行けますから」とおじいさんに敬語で話してる??おじいさんと孫かと思ってたけど、違うみたい。

お嬢さんは20代半ば前?小柄でスリムで長い黒髪を後で束ね、ナチュラルメイクの黒目がぱっちりした人。<*ぴったりのイラストがなかったので、雰囲気が似てたイラストです。>スリムジーンズにシンプルなカットソー。胸元に名札が付いている。(あ、駅のスタッフさんかな?最近、困っている人への声掛けをしていますってよくアナウンスしてるもんね?)と、納得。狭いエレベーターで、彼女はホーム行きボタンを押し、

おじいさんはMariを見上げて「ああ、ありがとうございます、私ね、特攻で飛行機に乗ったんですわ。そしたら撃たれてしまって、くるくるくるって3回まわって、、、」(は?え、、と、トッコウって特攻?)

あっという間にホーム階に付き、お嬢さんが「1番線ですからね」とおじいさんを整列ラインに誘導するのを何となく見守ってしまい、自分がいつも乗る場所遠い、彼らのそばに居残ってしまいました。幸い、めちゃ混みタイムではないけれど、気になって。。。

お嬢さんはスマホを検索して周りをキョロキョロ。(ん?駅のスタッフじゃない?のかな?)「ちょっと電光掲示版を確認してくるので、ここに居てくださいね!?」「ああ?はいはい。ありがとうございます。ほんとうに助かりました。」

 

 

こりゃますます目が離せない。少しずつ、そばに寄っていくMari。おじいさんは小柄で両膝も腰も少し曲がっていて、ゆらゆら揺れながら立っていて、かなりのお歳のようでした。。。重たそうな特大のビニール製トートバッグを肩からかけていて、黒のスラックスに白い開襟シャツをきちんと着、足元は黒のまだ新しい汚れのないスポーツシューズ。ちゃんとしている。ただ、特大バッグと、バッグを身体に縛り付けている白いビニール縄のせいでシャツがよれてしまってて残念。

そう!白い梱包用によく使うビニール縄を胸の周りにぐるりと巻いているので、エレベーターで見た時、なんだろう?って不思議だったの。でも、多分バッグがずれて落ちてしまわないように工夫したんだね?なるほど!特攻で飛行機に乗ったということは、軽く90歳越え?だとしたら、お若い!体験談の続きを聞きたいな。どっちに帰るのかな?もっと近寄って話しかけようとした所にお嬢さんが走って戻ってきた。おじいさんの耳に顔を寄せて何か説明している。やがて、おじいさんがぺこぺこお礼をし、お嬢さんは私の方に歩いてきた。

やがて、おじいさんがぺこぺこお礼をし、お嬢さんは私の方に歩いてきた。「あの、次の東海道線に乗りますか?」と訊いてくる。Mari「東海道線?ここに東海道線は来ないと思いますけど、、、あれ?来るのかな?あれ?(ワタシってコレだ、やんなっちゃうよね)」お嬢さん「平塚行きで鎌倉の方に行くそうなので、この次の次に来る1番線に乗ればいいんです。次はりんかい線みたいなんで。」

Mari「私は次のりんかい線ですけど、、ああ、湘南新宿ライン直通の東海道線ね?」お嬢さん「すみません、次の電車に乗っちゃおうとしたら、違うって止めてくれますか?その次のになるんで」Mari「わかりました。あの、駅のスタッフさんですか?」つい我慢出来なくて、名札をのぞきながら訊いてしまった。お嬢さん「いえ、ただの店舗スタッフです、迷っていたので。」黒い瞳がきらきらしている。

「あの、うまく言えないけれど、、、あの、、、あなたがおじいさんをサポートしている姿に感動しました。ほんとうにありがとうございました。」深々と頭を下げてしまった。とても感動してうるうるしてしまった。「いえっアタシなんか全然!仕事に戻らないといけないので、ヨロシクお願いしますっ。」とお嬢さんが頭を下げた。Mari「わかりました!ちゃんと間違って乗らないように見てますから。」にこっとステキな笑顔を残して、お嬢さんは走り去っていった。

 

おじいさんを振り向くと、ゆらゆらしながら、ぽつんと立っている。こんな時に限って、湘南新宿線のラインに並んでいる人がいない。誰か優しそうな人がいたら、自分がりんかい線乗った後もバトンタッチ出来るのに~~~。

 

 

いつもの自分なら、おじいさんに付き添って、特攻体験談のお話を伺いながら、座席を確保するくらいまで同伴するんだけど、ぐにゃぐにゃと気分が悪くて余裕がなかった。どうしようか悩んでいるうちにすぐにりんかい線が到着。Mari「これじゃなくて、次の電車。次のに乗って下さいね?」おじいさんに声をかけると「はいはい、ありがとね~~~。」と、意外に軽いPOPなノリ。それでちょっと安心して同伴しないことにして、先に自分の電車に乗り込み、手を振った。こっちの方を見ているけれど、多分を見えていない様子。白内障?っていうのかな?目がグレーだったし。

それにしても、この小柄で頼りなげなおじいさんが、戦争をくぐりぬけ、特攻機にまで乗り、生き延びられたのかと思うと、自然に頭が下がって、閉まったドア越しにお辞儀をした。人は見かけからだけでは計り知れない。。。

と改めて思い、両親、祖父母、そのまた先の代々の人達のおかげで、ひいては世界のあちこちの農家や漁師、ありとあらゆる自然、全てのおかげで、今の豊かで幸せな自分の生活があるのだと、改めて思った。

 

そして、バトンを持っているのは自分と自分達。バトンを渡すのも自分と自分達なのだとも。学校公演で出会うかわいいホッカムリ星人達に。

世界のあちこちで戦闘やテロや難民や飢餓、差別、様々な問題が現在進行形で続いているのを、毎日テレビで観ます。そして「必要とされているのは国際社会の関心」「無関心は悪」と、必ずコメントがある。

また、うんと身近な生活のなかでも、新宿で出会った「お嬢さん」のように人として大切なものを持っている人でありたい、そういう人で溢れる世界になりますように、、、と願う。

今、自分が出来る事は何か? 自分だけで考えるのも大切だけど、今月から再開する学校公演でHEY!WAO!ドットコムの仲間達と、またそういう話もしようって思いました。

ありがとうございました~~~♡♡♡やっぱり付き添えばよかったと心残りがあるまま、あたたかい気持ちで、ガタゴト帰りましたとさ。