日本いけばな芸術展、作品あれこれといけばなプチ知識(1)
「枯れかかっているお花の姿も作品として想定して活けているのかしらん?」「お花を活ける器もホントにいろいろだなぁ?」「作品を観ただけで、流派がわかったりするのかしらん?」などなど、ドがつく素人のMariは恥ずかしくも素朴に(よく言えば素直に??)疑問がいっぱいで展覧会を観たのですが、ちょっと調べたところ、いくつかの疑問が少し解けてきました。~~というわけで、引き続き、日本いけばな芸術展の作品をあれこれと楽しみながら、ミニ知識を紹介していきま~す。
沢山ある流派の中でも、私みたいな一般ぴーでも聞いたことがある三大流派があります。「池坊=いけのぼう」「草月流=そうげつりゅう」「小原流=おはらりゅう」です。(昔よくモダンバレエの公演等を観に行った草月会館って、実はこの草月流の会館でした)(^。^)
中でも「池坊」は日本最古で、生け花を確立したと言われていまする。今も会員数は最大の流派。それから「池坊流」って呼んだら間違いで、流はつきません。祖は天台宗の頂法寺の僧、池坊専慶。
さて、京都の紫雲山頂法寺・六角堂の北側に、聖徳太子が身を清めたと伝えられる池の跡があります。(六角堂は、山岸涼子の聖徳太子のマンガを読んだ人ならピンとくるはず)この池のほとりに、小野妹子を始祖とする僧侶の住坊「池坊」があるのだ。代々六角堂の住職を務める池坊は、日々、仏前に花を供える中でさまざまな工夫を加え、室町時代の「いけばな」成立に至ります。今日でも、池坊の家元は代々、頂法寺に僧籍を置いているそうです。紫雲山頂法寺・六角堂のホームページはこちら http://www.ikenobo.jp/rokkakudo/
あーーーーーっ!思い出した!そうだそうだ!昔、あるお坊さんが毎日仏様にお供えするお花を、心をこめて素敵にと工夫したのが「いけばな」の始まりだって、聞いたことアルアル!芸術性と共に精神性の高さを追求するのも当然のこととか。「へえええええ!」って感動したのに、すっかり忘れてました。あのお坊さまが池坊専慶だったんですね!失礼しました。
池坊の中のひとつのスタイル「立花=りっか」は、室町時代に成立したという最も古いスタイル。多種多様な草木で、大自然の調和を表現するんですって。美しい自然も、生き物もすべて、大地と太陽と水の恵みによって生きている。”立花は木を山、草を水の象徴として一瓶の中に自然の景観美、さらにはこの世の森羅万象を表します。草木の調和を通して自然の摂理を知ることを、立花では大切にしています。”(池坊の資料から)
他にも「生花」「自由花」があるそうです。「生花」は江戸時代に成立し、草花が生まれる瞬間の美を表現し、「自由花」は明治時代以降、西洋化に伴う人々のライフスタイルの中で人気となっていった生け方でルールなどはなく、生ける人の自由に表現することができるそうです。
池坊の理念は、「草花が持つ生命と自然の中に美と和を見出す。」
一番美しい状態の花だけを使用するのではなく、枯れかけ、色褪せ、虫食いなど、草花の生命に寄り添い、あるがままの姿を生かすことを理念としているんですって。深いです。。。。エイジングを否定的に考えてしまいがちな私達女子の心に響く言葉です~~~(作品の写真と文章の内容は特にシンクロしていません)
明日は草加おやこ劇場公演に行ってきま~す♪LoloちゃんとWinterHawk、KO-TANGも一緒で~す♪