おススメ!お気に入りの英語の絵本シリーズ(4)Lowlyの冒険
同じRichard Scarry=リチャード・スキャーリーの絵本シリーズの中から、今回はストーリー仕立てのお気に入りを紹介することにしました。登場キャラクターは、3回にわたって紹介した絵本でもお馴染みのBUSY BUSY TOWN=ビジー・ビジー・タウンの住人の面々。で、今回の主役はLowly Worm=イモムシのローリー君。見覚え、あるはずだけど、今までの本の写真のあちこちに登場していたの、見つけくれてたかな?「え?そんなの、居たっけ?」と言うアナタ!それではあまりにLowlyがかわいそう~~~。
もう一度、5月10日BLOGおススメ!お気に入りの英語の絵本シリーズ(1)ABCをチェックしてあげてくださいませりん。Lowlyはネコ一家の家族として暮らしています。親友で家族でもあるネコのHuckle=ハックル君と、風の強い日に凧揚げに出掛け、冒険が始まります。この絵、裏表紙にも使われていますけど、まんま、E.Tのあのシーンでしょ?多分、スピルバーグ監督も子供の頃、この絵本を読んだんじゃないかなぁ~~
正直、「全ての生き物は等しく同じ命を持つ地球の仲間だ」と言いながら、イモムシとかミミズとかはちょっぴり苦手です。ゴキブリも、、、すみません。。。だから、風の谷のナウシカがオームを自分と同じ生き物として心を通わせあい、抱いたり頬ずりする姿に感動を覚えながら、それがきっと出来ないであろう自分が心から恥ずかしいと悩んできました。いつ、ナウシカみたいになれるのだろうかと。でも、この絵本シリーズに登場するLowlyだったら、キス出来ちゃう♡それくらいラブリーなLowlyです。英文のお話だけど、中学生なら十分読めるし、絵が多いので、単語をひきながら、チャレンジするにも,もってこいで~す。
表紙をあけた扉を見ただけで、この絵本のポップさと可愛さとオシャレなセンスに胸キュン♡♡♡
四角い枠には自分のなまえを書いて、この本が誰の持ち物かわかるように出来るんです。This Book Belongs To:
ある朝起きたら風がびゅうびゅう。「これは凧揚げにもってこいだね!」HuckleとLowlyは大急ぎで朝ごはんを食べたり歯を磨いたりしてさっそくお出かけ。風船を配っているところで、Lowlyも身体に風船をくくりつけて貰ってご機嫌だったんだけど、とんでもないハプニングが勃発!!とっても軽いLowlyは、なんと、風で空に飛ばされてしまったのです。
Huckleが大慌てでキツネのRudolf=ルドルフに助けを求めます。「きょうは風が強くて危ないから気球は飛ばせないよ」と言っていましたが、事情を聞いて、すぐに気球に乗ってLowly救出に飛び立ったRudolf。案の定、風に煽られて危険な状態になってしまった気球から間一髪脱出し、パラシュートで飛び降りて、見事にLowlyを抱きとめて助けてくれました。このキツネのRudolfも、先に紹介した3冊の絵本の中に度々登場しているキャラ。
そうかと思うと、「SAVING」というお話では、ふたりが節約、倹約、もったいない精神、リサイクル精神、エコ精神を発揮します。最近になって日本でもみんなが気を付けるようになったことが、この絵本には、もうすでに描かれていたんです!Mariもびっくり~~~。例えば、、、、、
ふたりはビギー・バンク(ぶたの貯金箱)に、ちゃんと貯金をします。ごはんは残さず、ちゃんと食べます。そうすると、食べ物も大事にすることになるし、お腹がすかないからよけいなものを買い食いしなくていいし、いいこと尽くしでしょ?
テレビは見終わったら、ちゃんと消します。お買物に行くときは、エコバッグを持っていくか、この前貰ってとっておいたバッグをまた使います。いや~~、まさに今!今のエコ精神ですね? おどろき、もものき、さんしょのき!
資源ごみはちゃんと分別して捨てる。紙、ビン、それぞれ分けたら、リサイクルできるから。ほんっとに今!のリサイクル精神そのもの。早い!うちのママがドイツ系アメリカ人ヘルガに世話になってエコやリサイクルなどドイツ式の考え方を教わっていたので、我が家は昔からこういう考え方だったって、以前のBLOGで書いたけれど、絵本の中にもあったんだ(^。^)再発見しちゃいました。これは勉強になります。
「A BIRTHDAY GOFT」はママのお誕生日プレゼントを、ふたり一生懸命考えるストーリー。とても心あたたまるステキなお話です。何か買うにもピギー・バンクはからっぽ。そんな時、ママが大きな声で「ねえ、あたしの万年筆見なかった?」ふたりは万年筆をテーブルの下に発見。「ねえ、鍵束がどこか知らない?」「あ~ん、メガネがどっかいっちゃったわ」ママはいつも何か探し物してる。そこでふたりは閃いたのです。
ステキなアイデアを思い付いたふたりはさっそく、ママのプレゼント作りに取り掛かります。ママの裁縫道具を拝借してせっせと頑張るふたり。そしたら階下から、またママの大きな声が、、、「ねえ~~、お裁縫バスケット知らない?きょうたしかにどっかで見たんだけど、どこにも見つからないのよ。今日は何にも見つけられないわ。」「Mrs.Cat,ちょっとお待ちになっててください。すぐそっちに降りて行きますから。」Lowlyが答えます。
ふたりは、しょっちゅうモノをなくしてしまうママのために、何がどこにあるか一目瞭然の小物入れを作って、プレゼントしたのでした。ママは大喜び。
ね?すてきなお話でしょう?子供の頃の、似たような思い出、ありませんか?
他にも、みんなで街の博物館に行ったり、いろんなお話があるけれど、全部紹介するわけにいかないので、最後にLowlyが骨折してしまうお話だけ、紹介しますネ(^^)
お買物帰りでHuckleの自転車の前カゴが荷物でいっぱいだったので、後部に乗っていたLowly。足をぷらぷらさせていたら、タイヤに巻き込まれて自転車ごとひっくり返ってしまいました。ちょうどそこに通りかかったMurphy=マーフィー軍曹が「どうしたんだい?」と訊くと
「足が痛いよ、立てないよ~!」とLowly。「うむ、すぐに病院に行った方がよさそうだね。よし」とふたりをサイドカーに乗せて、すぐに病院に連れて行ってくれました。骨折してしまったLowlyはギブスをつけられます。「歩けないよ。どうしたらいいんだろう?」「大丈夫、車イスを貸しますから」と看護婦さん。さあ、Huckleが張り切ってLowlyを車イスに乗せて押して歩きます。「これは便利だね!」。今度は自分で動けないLowlyのためにママが小さいラジオをプレゼントしてくれました。「ありがとうございます、Mrs.Cat。」みんなに大事にされて、特別に美味しいジュースを飲ませて貰ったりといい事いっぱいのLowlyにHuckleが言います。「大変な目にあったけど、考えようによっちゃ、けっこうラッキーかもよ?」Positive thinkingなふたりです。
家族みんながLowlyを気遣い、助けて励ましてくれます。お友達からも、get-well Card=早く治ってね、お見舞いカードが届きます。いつの間にか足も治ったようです。病院でギブスをとって貰って、大喜び。すると、Huckle達がLowlyをまた車いすに乗せて走り出しました。「おいおい、いったいどこへ行くんだ?」
向かった先にはみんなが集まっていて、特大のバースデーケーキがありました!
「わお!」
Lowlyは驚き、幸せいっぱいな笑顔になりました。「みんな、すっかり忘れてると思ってたよ、すごいや、すごいや」Mother CatがLowlyを抱きしめて言いました。「誰も忘れるわけがないでしょ?You’re a very special worm!」
☆☆☆友情、思いやり、優しさ、リスペクト、親切、助け合い、希望、ポジティヴさ、、、大切なことがたくさん描かれている絵本です。英語があんまり出来なくても、ちょっと辞書をひけば、わかります。絵とお話が、どんどん助けてくれるから、ぜひ、読んでみてください。少しずつ進めばいいように、いくつものお話になっています。本物にはもっともっと楽しいストーリがつまってま~~す。Mariも読み終わったら少しナウシカに近づけたような気が、、、、、