バラフォンは 世界へ広がり 七変化♡ 

ンムムム~写真が撮りこめないのは、YU子さんがプロ用カメラで撮影したデータが立派で重たすぎるからでした。なので、何とかなる範囲の写真で、”Mariの「今のアフリカ2019」体験レポート”を引き続き紹介していくね?レポートの続き・開始っ♪♪♪Mariがトークで繋いでいる間に、8分の位ディレイで準備が完了して、コンサートがスタート♪お客さんはみんな、見慣れない「コラ」や「バラフォン」という楽器に釘づけ(☆。☆)向かって左の白い衣装がブジュ・シソコ。真ん中で座っているのがチエ・シソコで~す。チエさんはセネガルのオーダーメイドのお洒落な衣装を着てます(頭の巻物もね)♪ Mariの髪型やヘッドアクセサリーは、アフリカのトラディショナルではなく、それをMari流にアレンジした自分風でっするん♡

向かって左がお馴染みのブジュ,コラを奏でています。黄色のステキな衣装を着ているのがチエさん。奏でているのはバラフォン。コラはよく登場するけれど、バラフォンは初めてみる人もいるかな?

 

これは、平たく言えば、木琴です。世界の木琴の祖先というべきアフリカの木琴。アフリカ全土にあり、地域により名前が違ったりします。西アフリカでは「バラフォン」、南アフリカでは「マリンバ」って呼ぶ所が多いそう。裏を見せてもらいました・・・ヨッコラショッと。スレンダーなチエさんでなくても、かなり重たい楽器です。とても良い音がする木を使っているからなのでっする!ちなみに、何の木かあちこちで調べたけれど、よくわからないままなんです~~ごめんね~~音盤を固定しているのは、牛の皮紐とのこと。自然の恵みを余すところなく使わせて貰って作った楽器です。

はい!この通り!音盤1つ1つの下に共鳴体のひょうたんがたくさんついているの!Mariが音大で専攻したオーケストラやクラシック、西洋音楽等で使うコンサートマリンバは鍵盤がローズウッドで、共鳴には長い金属パイプがいっぱい下がっています。(金属パイプはとてもヤワで、ちょっとぶつけると凹んだり曲がったりしちゃうので、気をつけていても持ち運ぶたびに、傷みます。。。Mariのマリンバはさんざん持ち運んだので凸凹になってしまいました、ごめんね,マリのマリンバ)

 

名前の由来は諸説あるみたいだけど、こちらを紹介するね?

☆「バラフォン」マリンケ語で“バラフォン”は“楽器”を意味する“バラ”と“音”を意味する“フォン”。「マリンバ」=アフリカのバンドゥー語に由来するもので、平らな板を意味する単語「リンバ(rimba)」に複数を示す接頭辞「マ(ma)」を合わせたものである。さあさあ、以前にもマリンバやバラフォンについて書いたことがあるけど、バラフォラ(バラフォン奏者)のチエ・シソコが登場したので、もう少し、詳しく調べてみました象~~(^^)

横から見ると、瓢箪がどうついてるか、もう少しわかりやすいかな?瓢箪の横側に黒っぽいモノが見える?あれが、ポイントなの!Mariが大好きなバラフォンの「ビィンビィン」という独特の響きを伴った音色は、この黒い部分が秘密なんです!瓢箪に穴をあけたところに、蜘蛛の卵のうを膜として貼り付け、叩くたびに共鳴してビィ~~ンビィ~ンと鳴る作り。チエさん曰く、最近では蜘蛛の天然ものでがなく、同じような音がするシートを使うそうです。

 

この日はセネガルの有名なグリオの家系=シソコ家の2人による演奏。太鼓とはまた違った魅力のある、コラとバラフォン。そして、この二つの楽器は、特別な力を持っていると語り継がれてきているのです。バラフォンとコラはセネガルの国歌の曲名にもなっているの(’~’)。曲名でもある、出だしの歌詞がコレ!「コラを弾き鳴らせ、バラフォンを叩け(Pincez tous vos koras, frappez les balafons.)」詳しくは、例えば「世界の国家」をクリックしてみて?サッカーの開幕式など、国民皆に歌われている曲だそうです。ウォロフ語のが知りたいんだけど、植民地時代の公用語=フランス語と英訳しかみつからず、ごめんなさい!

マリンバ、木琴と言えば、中南米音楽でも大活躍してい楽器♪♬世界の木琴たちは、実は、人間の愚かな行為、奴隷貿易のおかげで、アフリカの人達や金やダイヤモンドと一緒に、アフリカから世界へと渡っていき、各地でその地方の文化と混ざり合って、新しい文化や音楽になっていったんです。Mariは、このことを、20年間、学校公演や芸術鑑賞会で語り続けてきたけれど、きょう書いているBLOGのために調べた文献に、まさにその事が書いてあるのを読んで、改めて、「もっともっと多くの人に、ヘイワオ・コムのコンサートで大事なことを伝えていけるよう頑張ろう!!!」って、強く思いました。

♬♬♫アフリカから世界に広がった黒人音楽が、サンバになったり、JazzやHipHopになったり、カリプソになったりレゲエになったり、、、愚かで悲しい酷い差別の歴史を繰り返さないためにも過去を知ることも大事だし、同時にそんな愚かな歴史の裏でも人間が希望を捨てずに生き抜き、新しい文化や音楽を創っていることも知って欲しいし、世界はぜ~~んぶ繋がっていることも、音楽やダンスや芸術を通して、楽しく体験しながら知って欲しい。Mari自身が今も毎日気づきや、学びだらけの駆け出しペーペーマリ。コンサートでの皆のリアクションから学ぶことがとっても多くて、それが、次の作曲や作品作り、トークに繋がっています。

ふしぎだよね・・・・・・・こういう偶然って、神様が「がんばれ♡」って言ってくれてるのかな?嬉しいー♡(>v<)♡

以下は武蔵野音楽大学楽器博物館からの引用です。
”調律した複数の音板を並べた木琴類は、欧米諸国を中心に広がるオーケストラ楽器の他、中南米、アフリカ、東南アジアなど世界の各地に様々な種類が広く分布しているが、これらはマリンバを中心に、時代をこえ民族をこえて意外な接点で結ばれている。
オーケストラマリンバは、もとを遡るとアフリカまでたどり着く。マリンバという名称もアフリカのバンドゥー語に由来するもので、平らな板を意味する単語「リンバ(rimba)」に複数を示す接頭辞「マ(ma)」を合わせたものである。さらに、木琴の起源には諸説あり、地面の穴の上に木の棒を渡して棒で叩いていたのが始まりとも言われている。
アフリカの木琴は、主に南アフリカではマリンバ、西アフリカではバラフォンと呼ばれ、地域や民族によって名称や形態は様々である。アフリカの木琴の最大の特徴は、共鳴させるため各音板の下につけられた瓢箪である。しかも瓢箪にはそれぞれ穴が開けられ、そこに蜘蛛の卵のうの薄膜をはることによりビリビリという独特な「サワリ」的音色を作り出す。
18世紀になるとアフリカの奴隷貿易により、人だけでなく楽器や音楽も一緒にアメリカ大陸へと渡っていった。そして、遠くアメリカの地でこの楽器はマリンバと呼ばれ、現地の自然環境や中南米の多様な文化と融合しながら飛躍的に発展していったのである。最初の変化は共鳴器であった。中南米産の瓢箪は細長かったため、自然と共鳴器が長くなった。共鳴器の膜には、蜘蛛の代わりに豚の腸の膜が用いられた。その後、共鳴器は瓢箪から木製のパイプへと発展し、20世紀に入ると、アメリカのDeaganによって金属パイプが取り入れられ、また、ピアノのような鍵盤の配置に改良が行われることにより、今日のオーケストラマリンバが誕生したのである。
(武蔵野音楽大学楽器博物館所蔵)