奈良の思い出・日吉館のおばあちゃん田村キヨノさん

1月7日は、今年の芸術鑑賞会のスケジュール問い合わせなどなど、いきなり仕事始めな日になりました。大変ありがたいことでするん(^^)仕事はじめでBlogが遅くなってしまいました~。ごめんね♪そしてきのう即決した学校が、なんとなんと、ほとんどご縁がなかった奈良県の学校という嬉しいニュース!奈良県!

 

伊勢神宮そばや京都伏見稲荷そば、出雲大社そば、豊川稲荷そば等での公演はあったけど、それでも大きな神社仏閣のそばでの公演は圧倒的に少なかったので、とっても嬉しいでっする!

突然だけど、Blogを読んでくださってる方のなかに奈良県の方はいらっしゃるのでしょうか?奇しくも昨年暮れのBlogで、小娘時代に、奥吉野の若い神職の方達や高野山の若いお坊さん達と、交流があったお話を書いたばっかり。そんなところに奈良県公演決定は、懐かしい思い出の扉をいっぱいあけてくれましたなりん。♡♡♡

奈良県には、忘れられない思い出があります。昔、奈良県にある古寺、古仏などの文化財をゆっくり泊まりがけで見に行きたいと思っていました。ちょうど、なんちゃってMaririnとしては高野山のお坊さんフレンズから密教初心者の瞑想方法も教わりはじめていて、神社仏閣神道仏教に興味尽きない時期でした。”でも泊りがけなんてお金はない~~(>へ<)” そんな時、高野山のお坊さんフレンズが「そんなら、いいところがありますよ」と紹介してくれたのが、奈良市の登大路町三丁目にあった「日吉館=ひよしかん」という旅館でした。

在家出身の庶民なお坊さんフレンズはみな、一度ならずお世話になったことがあるとのこと。「贅沢は言わん・勉強目的ってことやったら、安いし、お寺さんは近いし、面白いおばあちゃんもおるで。」。吉野で驚きの民宿体験していたので、国内ならたいがいのお宿なら大丈夫だろう、、、(’~’)高野山の友人達も別用で奈良に行く日に合わせて自分も一部屋予約し、訪ねました・・・小さくておんぼろ(ごめんなさい!親しみをこめて言っています)で、少々びっくり。でも、奥吉野でよくお世話になった民宿「まつばや」さんに馴染んでいるMari的には、古さや昔サイズの小ささはそれほどの驚きじゃなかった。驚いたのは、玄関先で声をかけると、おとぎ話か民話にでてくるような(今で言うと、日本昔話やジブリ的な?)ちいちゃくてシワだらけのおばあちゃんが、正座のまま腕の力で廊下を進んできて、出迎えてくれたこと。普通のうちに飾るお正月の鏡餅?両手でそっと持ち上げられるくらい、ちいちゃく見えました。写真は全て借り物ですが、3枚目のカラー写真のおばあちゃんが、その時の思い出に近いです。滞在の目的や仕事についてインタビューされた記憶があります。ちいちゃい身体なのに、シッカリとした声だったのも驚きでした。

お坊さんフレンズがMariをおばあちゃんに改めて紹介してくれて、Mariも「三日間だけですが、東大寺や薬師寺などのお寺や仏像、博物館を巡りに来たので、よろしくお願いします。」とあいさつしました。おばあちゃんは、どうやら歩けないようで、正座のまま腕で身体をちょっと持ち上げて向きを変えて、お坊さんフレンズにMariを部屋に案内するよう指図してました。たしか、2階に上がったと思います。狭い階段がミシミシしていたような・・・記憶が遠くて・・間違ってたらごめんね~

「まりさんのお部屋はここやて」両側に襖が並ぶ狭い廊下の一番奥の右側のふすまをあけると、ふすまの幅のまま奥行がある一畳くらいの畳のお部屋。記憶がはっきりしないけれど、明るかったので窓もあったかも。「今は宿がすいてる時期だから、ラッキーやったね。ほんまは大勢一緒に寝たりするし。」。襖一枚仕切りのプライバシーも、相部屋も、奥吉野の「まつばや」さんで体験済みなので、それほどの衝撃はなかったです。

こういう所の良さは、似たようなことに興味を持って泊まりに来ている、普段では出会う機会もない人達とお話し出来たりすることじゃないかなって思います。(危険ももちろん潜んではいると思うけれど)。貴重品(といっても大したものはない)を置いていっても、全然心配にならない感じでした。坊さんフレンズは別用だったので、翌日、日吉館を発って行きました。その際に「朝ぐずぐずしてたら、おばあちゃんに怒られるで」とかひとり残るMariを脅かして行きましたが、”またまた~~意地悪だな~”と真に受けてなかった。けど、今調べていて初めて知ったんだけど、ほんとうにそういうおばあちゃんだったみたい。「勉強に来てるんだから、さっさと起きて勉強に行きなさい」と泊客を叱ったりすることもあったと、書いてありました。毎日Mariは「きょうはどこそこに行ってきます」「今日はどこそこを回りまくる予定だったけれど、**に感動してしまって何時間もそこで過ごしました」などと、おばあちゃんにご報告したりして、親戚の家みたいな感覚でした。磨かれた木の廊下って、立ち上がれない人にはすべすべと滑って便利なんだな~とか、おトイレに行く時はどうなさるんだろう?とか、どうでもいいような事を疑問に思ったのが記憶に残ってます。

当時は前知識がほとんどなかったので、日吉館がどういう所かも知らないままだったけれど、何年か後になって、お坊さんフレンズの1人が新聞記事を送ってきてくれて、そこに日吉館のことと、名物おかみの田村キヨノさんの事が書いてあり、その時初めて、自分が幸運にも、田村キヨノさんがおられる日吉館に滞在出来たんだってことを知ったくらい。。。。。ネット上の情報は鵜呑みにせず慎重に取り扱わなくてはいけないと注意しているけれど、それでもなんだかんだ言っても、ネットって便利、、、こんな風に、日吉館のことや、田村キヨノさんのことが、パソコンで調べられるなんて、、、Blogを始めたおかげで、こうして、知らないままだったかもしれないことを知る機会が増えました。公演が少ない時期なので、公演レポートは減ってしまうけれど、今年もBlog,続けます♪よろしくね(^。^)

*青字をクリックしたリンク先はwiki情報なので、正確さの保障はなくてごめんなさい、、、日吉館(ひよしかん)は、かつて奈良市登大路町に存在した旅館1914年創業。休業期間をはさんで1995年まで約80年間営業し、その間奈良を訪れる学者や文化人らに愛用された。また、廃業まで半世紀以上経営に当たった田村キヨノは「名物女将」として知られ、テレビドラマのモデルにもなった。

 

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