8月15日に思うこと

先の大戦をくぐりぬけた方々はもちろん、それだけでなく、その人のご家族やお孫さんや、縁のあった人、なかったけれど戦争の悲惨さを忘れないで・同じ過ちは二度と繰り返してはいけない、敵味方関係なく全ての命の尊い、戦争を知らない世代にも語り継いでいくこと・伝え続けていくこと、平和への願いと祈り・・・等々という様々な人々の言葉を聞きました。そしていつも気づくのは、涙を流しながら語るどのコメントにも、決して、相手の国や国民を憎む・恨むような言葉がないこと。失ってしまった大事な愛する人や幸せな日々を失ってしまったにもかかわらず、深く癒えない悲しみを胸に抱えているのに・・・?!です。人それぞれの言葉から共通して感じれた強い思いは、未来への、そして今生きている私達へのメッセージでした。

「戦争は絶対にしてはいけない。戦争になる前に何が起きているか必ず気をつけて、気づいたら戦争が起きる前にとめるのが、戦争体験した国である私達の役目、責任だと思う。」「同じ過ちを決して繰り返してはならない。」また、「戦争は片方だけでは出来ない、両方に傷や悲しみが残る」という事を語る方も何人かいました。相手が同じ人間だということ、家族や愛する恋人がいることまで思いやる人間力と懐の深さに頭が下がると同時に、そこに思い至るまで、どんな気持ちの日々を過ごし、どんな心の旅をしたのだろうと思うと涙が出てしまいました・・・

ごく普通のファッションをした若い女性のシンプルな一言も印象に残りました。「せめて一年に一回だけでも、しっかり向き合って、思いを受け継いでいかなくちゃと思うんです。」たしかに見たくない残酷で悲しい出来事や戦争の話は、しっかりと向き合うにはエネルギーがいりまっする。Mariもそういう映画を見たり本を読んだ後は、3か月くらいズズーンと落ち込んでしまったりするので、読むタイミングを考えるようになっってしまったくらいです。同じ人間なんだから、自分の中にもその要素があるかもしれないと思うと余計に恐ろしくなるし・・・

だから、彼女の言葉で、ハッとしました。そういえば、ジャネットジャクソンが「リズムネイション」というアルバムを出した頃のインタビューで、こんな感じのこと語っていたのを思い出しました。「私は世界で起こった戦争や悲しい事の映像を見ます。そうして、自分を咤激励し、鼓舞するんです。」(正確じゃないのでその辺はごめんね!)とても印象に残ったインタビューでした。

「まさかこの時代にここで、そんなことが起きるわけないよね」って安心していたら、ある時「あれ?」って気が付いた時には、もう言いたいことが言えない状況になっているとか、もう戦争や紛争に向かってウネリが止まらない状況になってるなんてことだけは、もう絶対にいけないよね!(・へ・)

 

それから、多くの犠牲を払った大戦を乗り越え、今日を築きあが得てきてくれた大先輩たちへの、感謝も忘れてはいけないと改めて思いました。いつの頃からか、そういう歳になったのかなぁ。お年寄りや、親への感謝が自然に沸き起こるようになりましたにゃ~。

黙祷・・・