オンエアを観てくれたかな?夢食堂
NHKドラマ「夢食堂の料理人」、見ましたなりん(^^)1時間という短い時間ながら、いろいろなポイントが満載。軽快なテンポや演技で、明るく楽しく、小学生がお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に見ても、一緒に楽しめるわかりやすさで、夏休みにおススメです。お1964年の東京オリンピックの選手村で、各国から来日して滞在する選手達を支えるために、奮闘する料理人たちのお話ですけど、お料理だけでなく、料理というテーマを通して、実にさまざまな普遍的なメッセージを、伝えてくれるドラマでした。
感動ポイントや、お料理について、人と人の繋がりについて、うんうんって改めて感じ入るポイント、ちょっと笑えるポイント、当時の日本やオリンピックの様子についてなどなど、てんこ盛り。人によって、感じ入るポイントは人それぞれで、いろいろでしょう。Mariが嬉しかったのは、人出会う人達それぞれが違う地方、国、文化、生活から来ているけれど、お互いのバックボーンや気持ちを知ろうとし合うシーンがたくさんあったこと。まず、日本全国から集められた料理人たちが、鹿児島県出身だったり、愛知県出身だったり、秋田県出身だったりと色々で、最初はその方言が理解出来なかったりする。でも、主人公秋田出身の三郎はじめ、それぞれの出身地の方言や、んまい食べ物を紹介しあい、理解し合い、友情を育みあい、「選手達に美味しく栄養のある料理を提供したい、支えたい」という共通の思いを抱くようになり、頑張る様子に☆じ~~ん☆
日本国内だけでもこれだけ違う文化があるところにもってして、当時の日本には、今のように外国人もたくさんいないし、情報もほとんどない。そんな状況で、生まれて初めて知る国々の選手達と出会い、お互いにとまどいながらも、お互いを理解しようとする気持ちで接していくうちに、心あたたまる交流が生まれていく様子に☆じ~~ん☆ 全国から意気揚々と集まった若手料理人の三郎たちは最初は「自分が美味しいと信じる料理を食べて貰いたい」という気持ちが勝ち、中央アフリカのチャドのカディナ選手がステーキでも卵でもとことん黒焦げになるまで料理してくれとオーダーするので「新鮮な素材を最大限に生かした料理なのに、何でもウェルダンにしろしろって、なんなんだよ!台無しだよ!」と不満を持つようになる。
そんな様子を見て、料理長が「私達のように常に新鮮な食材が手に入る地域は限られている。そういう所では衛生上、よく火を通した料理を食べる。その料理が子供のころからご馳走に味となるんじゃないか?」と諭し、その一言で若手たちがすぐにハッと深いところまで気づいて、自分の考えを改めるシーンに☆じ~~ん☆たった一言で、気づけない人もきっといるだろうに、すぐに気づいて素直に考えを改め「もっと相手を知ろう、文化や育った環境を理解して、相手が喜ぶ味やお料理を提供しよう」と翌日から努める彼らにじ~~ん。日本人のおもてなしの心を学ぶ思いでした。間違いは気づきがあれば、そしてすぐに気づきを行動に移していけば、より良い方向に昇華していけるんだよね、、、うんうん(>v<)忘れないようにしなくちゃ!
それから、嬉しかったのが、アフリカ諸国が1960年に欧米の植民地政策から独立したという歴史を、短い時間ながら、ちゃんと紹介してくれてたこと。チャドの選手君が自国の旗のことを誇り高く語るシーンがあり、植民地から独立したばかりという歴史を知らない若手料理人たちが、チャドの選手カディナ君のハイテンションに少々とまどいながらも、応援するシーンも☆じ~~ん☆今でも世界中で様々な問題が現在進行形だからこそ、こういう歴史を、こういうポップでわかりやすいドラマの中で伝えていることってすごく大きい事だと思うの。全国ネットのNHKドラマだから、多くの老若男女にさりげなく知識として拡がっていくもんね?
さて、カディナ君が初出場を間近に控えてナーバスになり食事がのどを通らなくなってしまい、若手料理人たちが心配して食べたいものはないかと話しかけるところから、新しい大奮闘のストーリーが始まります。「故郷の料理ダラバなら食べられると思うけど、日本にはないし・・」と、どこまでもナーバスで暗~い選手君。聞いたこともないチャドの地方料理。本人にどんな料理か訊ねても要領を得ない。三郎たちは、自分達なりに色々考え工夫し、カディナに元気になって貰いたい一心で、忙しい合間を縫って「ダラバでは?」という料理をこしらえて、夜、彼に差し出すが、「こんなのダラバじゃないっ!」と怒って席を立ってしまう。
Mari個人的には、この先も時々ある「こんなのはダラバじゃないっ!」的リアクション・シーンは、あまり好きじゃありませんでっする。まあ、異国の地で、独立したばかりの自国をしょって来ている緊張やプレッシャーを考えたら、余裕がないから仕方ないかとは思うけど、、、幸い、三郎たちもそういう受けとめ方をして、何とかしてあげたいと頑張り続け、半ば諦めかけながらも「やっぱりダラバを食わせてあげたい」と粘り続ける。チャドの選手団長に相談し、試作に付き合って貰う日々。今ならネットで検索すればすぐにある程度わかるけど、当時は、ほんとうに大変だったのが伝わってきます。そういえば、昔は調べものも図書館行ったりして大変だったね・・(@c@)
フフという、ちょっとすっぱいアフリカのもちもちしたキャッサバやヤム芋から作る主食もあるんだけど、それも秋田のきりたんぽを応用してお米で作ったり、料理人の創意工夫にドキドキわくわくするシーンが続く。まあ、この団長さんも三郎たちの作った「ダラバとフフ??」に毎回ダメだしするんだけど、このダメだしの仕方が、何ともカンジ悪い!!(>へ<)わかりやすくするためにマンガっぽく演出したんだと思うけど、アフリカの人達が、こんな、感謝の気持ちがない人達だって誤解されかねない演出は、個人的に納得できないし、嫌だな。Mariの知ってるアフリカの友人知人は、まず一言めに「んマリ、元気?」ときいてくれるし、かならず何かある毎に「んマリ、ありがとう!」とお礼の言葉が先に立つ人ばっかりだもん。
ま、そんなこんなで、ついに団長さんも「うんダラバとフフだ」という料理を完成させ、満を持してカディナに出してあげた三郎たち。ところが最初の一口は嬉しそうに「ああ、ダラバだ!故郷の味だ!」と笑顔が蘇ったのに、すぐにまた暗~いになり「でも、僕の故郷の味じゃない。僕の故郷のダラバにはティラピアが入ってる。」と、食べかけのダラバをゾンザイになげうって席を立ってしまうのでっする!このシーンも嫌いっ!ありがとうがないんだもん!三郎たちの好意に、まず「ありがとう!」って言うのがMariの知ってるアフリカンだもん!プンプン!でも、落ち込みまくってるカディナを演出したんだろうなあ。普段は「ありがとう!」って笑顔で三郎たちに言ってたから。。。
ついに思い余って料理長に相談にいく三郎。仕事中にもこそこそダラバ作りしている三郎たちのことを、見て見ぬふりをして見守っていた料理長だ。ティラピアが日本の真鯛に似ていると教えてくれ、真鯛を仕入れてカディナに再度提供する三郎たち。一口、口にした途端に笑顔が広がり、「故郷の味だ!ありがとう!」と、元気になって、試合に臨むカディナでした~~~~めで鯛めで鯛♪♪
もちろん、これはドラマのほんの一部の側面で、実際にはもっとさまざまな要素があるので、ぜひ、観て欲しいな(^^)実は、再放送が決定したそうでっする。7月28日(日)午後4時40分~。
そして、スタッフブログもUPされていました。そこには、ダラバのレシピも!?夏バテ予防にもなりそうなオクラのお料理だから、トライしてみてね♡2019年07月23日「夢食堂の料理人~1964東京オリンピック選手村物語」放送後、”ダラバ”料理レシピ公開!!
アブドゥとボガは、冒頭ドラマが始まって5分くらいのタイトル明けにちょこっと登場します。2人の演奏する太鼓サウンドは他のシーンでも使われてま~す。このドラマ、ポップだけど、深いメッセージが散りばめられていて、アフリカのことも散りばめられていて、何より、普段、学校公演やイベントで国際交流や国際理解を拡げようと頑張っているMariやヘイワオ・ドットコムの仲間たち(日本人、アフリカンやアメリカンやネパール他のアーティスト)みんなが伝えたい普遍的なテーマがしっかり伝わってきて、、、、
心から、嬉しく思いました!そして、出演外国人が多いので名前のクレジットは載せられないと思うと言われていたにもかかわらず、エンドロールにしっかり、アブドゥとボガの名前も載っていました。そして・・そして・・・・なぜか、まり も。まりはお願いしてなかったんだけど、やりとりメールの時に使っていた名前を載せてくださったみたいで・・・ありがとうございます♡(^^)♡