アメ横の甘ぐりマジシャン☆やられました~♡

上野駅と御徒町駅をつなぐアメ横で、もう一人遭遇したマジシャンがいます。きのうとおんなじで昔の話ね?最近のアメ横事情はまったく知らないんだけど。。。この人もよ~く覚えてるなぁ。いや、正確に言うと顔はほとんど覚えてなくて、その指さばきと売り声をよ~~く覚えてるの。キャップのような帽子を目深にかぶっていた気もする。いや、ハチマキだったかな?あと、「やられたぁ~~!(>v<)」っていう気持ち。当時は、アメリカ軍のジャケットや空軍のフライトジャケットなんかがちょっと流行ってて、なんでもアメ横にいいお店が色々あるっていうんで、バンドメンバーで見に行った時でした。

アーミーっぽいデザインのジャケットで安いのがあったら、みんなで買ってあちこち裂いたりして、美術学部の誰かにペイントしてもらって衣装にしようってアイデアだった。午後遅めに繰り出したので、いろいろ見て回る間に夕方になってしまいました。最初は興味しんしんだったけど、試着したアーミーのホンモノのお下がり品のジャケットには、黒っぽいシミとかあって、(これ、なんだろ?)(ま、、、まさか血のあととか、、??)と、かなり衝撃的な初体験もしましたにゃー。

改めて、”ホンモノは戦闘をクグリ抜けてきている””ということに気づき、メンバー全員がひいてしまって、「やっぱりアーミーっぽいのはやめて、美校で見かけるツナギにペイントしよう。バンドのカラーに合わないよね。」と路線変更し、おなかもペコペコなので、今日はこれで引き揚げようと、裏道を後にして表に向かいました。季節は秋だった気がする。

もう暗くなってて、裏道からアメ横の通りに出る途中のガード下に、薄暗い白熱灯の灯の看板や提灯。そこに美味しそうな香りが立ち上る、渋い釜みたいなものを置いて、小さい白い紙袋に甘栗を入れて売ってるおじさん?がいました。「味見してかない?アツアツでうまいよ。遠慮しないでいーから、食ってきな食ってきな」

甘栗がいっぱい入った紙袋を差し出され、ついふらふら~~。甘栗って高いからなかなか買わないけど大好きなごちそう。アツアツで、はふはふ。んまぁ~い(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

 

「ね、ね、一袋買わない?」「う~ん、これからごはん食べに行くし」「いらないよ」「やめとけば?」みんなに反対されても未練いっぱいのMari。もしアニメだったら、ここで、甘栗売りのおじさんの目が暗がりでキラリン☆彡と光り(^v^)Mariにロックオン!ってとこだね。

「うんとおまけしちゃうよ、ほら、ほら!」左手の白い紙袋がもういっぱいなのに、小さいスコップで釜?の甘栗をカシュカシュッとすくっては袋の上に、気前よく甘栗を乗せてくれる。うわぁー、これは絶対にお買い得だ!「1袋ください♡」「はいよー!500円ね。いっぱいおまけしたからね。そっちのお兄さん達もどお?」みんなは顔の前で手をひらひらさせて離れていく。ごっきげんにっこにっこで両手で大事に紙袋を包み込んで甘栗がこぼれ落ちないように、みんなに追いつくマリがも太夫。「結局買っちゃったんだね」「てへへ。だってこんなにいっぱいで500円なんて安いんだもん。はい、1個ずつ取って~」メンバー全員に一個ずつ取って貰ったら、片手に持ち替えて自分も食べようと袋を覗き込み・・・・・「どれどれ・・うふふ(⋈◍>◡<◍)。✧♡あと9個以上はあるよね・・・え?」

「ええーーーっ???」大声にみんなが振り返る。「どうしたの?」「あと3個しかない==>。<===」「え?!!」みんなもビックリして袋を覗き込む。「ほんとだ!」「うそだろ?」よ~く見ると、袋の底がとんがり山のように盛り上がってる。つまり!おじさんは左手の中指で袋の下を押して凹ませて底上げしてたってわけ。ああ、またやられた~~~(>。<)アメ横のマジシャン☆彡にまた遭遇してすっかりやられちゃったのでした。でも、どこかで、やられてしまった自分が可笑しくて、みんなで笑いながらごはんに行きましたとさ。ああいうマジシャンさん達は、今はもういないのかなぁ(^v^)