Daudi Jpsephの上を向いて歩こう in タンザニア青年時代(2)

Jumbo~! ジャンボ!(スワヒリ語のコンニチハ!) 今日もメンバーブログを読みに来てくれてasante sana!アサンテサーナ!( スワヒリ語で どうもありがとうベリマッチ!)前回から「Daudi-Daviデヴィちゃんの上を向いて歩こう in タンザニア少年時代」から、「Daudi-Daviデヴィちゃんの上を向いて歩こう in タンザニア青年時代」になりました!このシリーズは少年から青年になった時代のエピソードをヒアリングして、MariTAMTAMまりが事実に基づいて物語風に書いてます。物語風なので多少デフォルメや演出もあり、もしかしたら思い違いや間違いがあるかもしれませんがご了承くださいませりん。

それから写真はタンザニアのものですがあくまでもイメージで、物語の情景が浮かびやすいようにとつけています。そしてタンザニアは野生の王国でもあるので、個人的な好みで色々な動物達も物語に関係なく写真で登場しています。まだ、前のあらすじを知らない人、まずは少年時代シリーズ=Daudi Josephの上を向いて歩こう in タンザニア少年時代(1) Daudi Josephの上を向いて歩こう in タンザニア少年時代(2) Daudi Josephの上を向いて歩こう in タンザニア少年時代(3) Daudi Josephの上を向いて歩こうin タンザニア少年時代(4) Daudi Jopsephの上を向いて歩こう in タンザニア(5) Daudi Josephの上を向いて歩こう in タンザニア少年時代(6) Daudi Josephの上を向いて歩こう in タンザニア青年時代(1) を読んでから、こちらを読んでくださいね♡では、続きの始まり始まり~~♪(^^)

「Oh my GOD. Oh my GOD. Oh my GOD…」口をパクパクさせて繰り返すDaudi-Daviデヴィちゃん。Nさんは笑いながら再びDaudi-Daviデヴィちゃんの両手から、そのモノを取り上げて言った。「ははは、初めてだよなぁ~。そりゃそうだ、教会のMusic Director=音楽監督には必要ないものね。でもココではこれが必要だ。まあ、まず使うことはないから、お守りだと思えばいい。持っているだけで役に立ってくれるよ。よ~しっ!一応使い方を教えておこう。いいかい?こうやって、、、、、、それから、肩にこう構えて、、、ここからよく見るんだ。狙いを定めたら、あとはこの指を、、、」

Daudi-Daviデヴィちゃんが慌てて両手で耳を塞いだ。が、カチッと音がしただけだった。Nさんは目だけ動かしてDaudi-Daviデヴィちゃんの様子をチェックしてから、構えを解き、改めてそれをDaudi-Daviデヴィちゃんに渡し「さあ、やってごらん?」と促した。生まれて初めて手にしたショットガン。震える手で教えられたとおりに構えるとNさんが良くない所を直してくれて、何回も練習させられた。もともと運動神経が良く器用なDaudi-Daviデヴィちゃんは、瞬く間にコツを覚えた。Daudi-Daviデヴィちゃんも、はじめは人や動物を殺す力がある武器だと思い、触るだけでも恐ろしい気がしていたが、実際に人や動物を撃つわけでもなし、だんだんスポーツ感覚になり面白くなっていた。

「うん、大分サマになってきたね。スジがいいぞ~。Ok, じゃ弾をこめて撃ってみるか。」NさんはDaudi-Daviデヴィちゃんの期待以上の呑み込みの速さに満足そうだ。「いいかいDavi、撃った瞬間すごい反動がくるから、驚いてひっくり返るなよ?こうやって反動を逃がすんだ。」まずNさんが銃身を空に向けてお手本を示した。今までカチッという音しか聞いていなかったDaudi-Daviデヴィちゃんは、いきなりのその轟音に「ウワッ!」と尻もちをつきそうになった。「音も大きい。何回か撃って音にも慣れておいた方がいい。じゃあ撃ってごらん。」

Nさんとしては、ショットガンを構えた姿がサマになってさえいればOKと思っていたのだろう。撃つとしても空に向けて撃てば音だけで充分効果がある。そうして、一通りショットガンの使い方を覚えた頃、一行は再び車に乗り込み、5分くらい先にあるバラック小屋が連なる村の手前でとまった。小屋の中からぞろぞろと村人?達が出てて来て、車のところに集まってきた。「やあ、みんな。」車から降りるとNさんはみんなに声をかけ、集まった人達も挨拶を返していた。

(ここは一体どこなんだろう?)Daydi-Daviデヴィちゃんの頭の中は「?」でいっぱいだった。

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♡♡♡MariTAMTAMまりコメント;銃社会ではない日本では、ふつうに暮らしていたら決してお目にかかることのないショットガン。Daviちゃんもそうだったので、この時は本当に衝撃を受けたそうです。このエピソードを聞いた時、弟が、バイトで貯めたお小遣いで大学卒業旅行でナイロビに行って帰って来た時のことを思い出しました。旅から帰ってきて、ガラリと雰囲気が変わっていたのです。将来の道も180度変えていました。

(帰国子女だったのと、色白でデビュー当時の郷ひろみチックなハーフっぽいルックスのせいと、目立ちたがり屋の私の弟ということで、小学校中学校とイジメに合ったりして砂だらけになったりケガだらけになって家に帰ってきていた弟ですが、屈することなく親には告げず、、、、後で人から彼がどんな卑怯なイジメに合っていたか聞いてブルブルするくらい頭にキマしたが、よく耐えて生き延びたな~と今でも尊敬しています。私Mariも帰国後しばらくイジメに合いましたが彼のように暴力的なものではなかったので、まさかあんな酷い暴力を受けていたとは夢にも思いませんでした。大学に入り空手道場に通い、それなりに鍛えていたようです。でもなぜ、卒業旅行先にケニアを選んだのか、まだその理由を聞いたことがありません。そうだ!今度きいてみようっと!)

そんな彼ですが、旅行から帰ってきたのち、しばらくして話してくれたのは、「ナイロビでいきなり銃を突き付けられた」経験談でした。相手が指先をちょっと動かして引き金を引いただけで自分は死ぬ。その恐怖が忘れられないと言っていました。

弟は学生時代に満員電車で絡まれている女性を庇い、相手の男が逆上して取り出したナイフで襲いかかられた経験があります。その時ちょうどドアが開いたので外に逃げようとしたのに誰も道をあけてくれず、むしろ押し返され、必死に必死に人をかき分けて逃げ、刺される寸前にドアからすべり出たそうで、すぐ目の前に迫った凶相と振りかざされたナイフの刃が「死ぬほどの恐怖だった」と親友に語り、その親友が話してくれたので、この弟の体験を知りました。ではなぜ、親友が私にそれを語ったかというと、弟がある日行方不明になったからです。親友君が弟と約束しているのに来ないとうちに来たのが始まり。部屋にはいないし学校から帰ってきた様子もない。親友君がだんだん不安になり、「実はこういうことがあって、、、まさか何かあったのでは、、、」と話し始めたのです。

ママとその出来事を聞き、最近弟がサングラスをしマスクや帽子をかぶった変な格好をして学校に出かける理由がやっとわかりました。相手の男に仕返しで襲われるのを恐れて変装していたのです。友人達が手分けして埠頭の方などあちこち探してもどこにもいなくて、夜になっていよいよ、うちに集まってくれた弟の友人達とみんなで心配になり、警察に電話しようかという話になりました。もしかしたら見つかって刺されたかもしれない、、、、

一応パパに相談してから警察に連絡しようという事になり、そこに「ただいま~」とちょうどパパが帰ってので口々に状況を話しました。口をへの字に曲げて黙って話を聞いていたパパが何か言いかけた時、奥の両親の部屋から「おかえり~~」と寝惚けた弟が顔を出しました。一同絶句。弟は友人達がいるので「あれ?来てたの?今何時?」目を瞬かせていました。弟は毎日極度の緊張状態で通学し、夜は恐怖体験にうなされて寝不足が続いていたので両親の部屋で変装用の服を物色しているうちにウトウトして爆睡してしまったらしい。たまたま、ママも私も帰ってきたのに気付かなかったのです。

あきれるやらホッとするやら、んも~~~~と、みんなへんちくりんな気持ちで笑いあい、事なきを得ました。正義感が強いのも考えものですが、これは父譲りで性分みたい。

でももし?もし日本が銃社会だったら?弟は満員電車のあの時から世にいなかったかもしれない、、、、、、ナイフでそんな恐怖体験した彼が、人生感が変わったというナイロビでの体験。長くなっちゃいましたが、考えさせられます。

すっかり長くなっちゃいました。では、Lala salama~~♪(スワヒリ語のおやすみなさい)。はぁ~(^~^)ほっとする響きだなぁ~  ララサラマ~♪Lala salama~♪ Lalal salamarimari♪ Lala Lala La~~♪♪