AFYアフリカンフェスティバルよこはま2017.2日目(8)ガーナの紹介
AFYアフリカンフェスティバルよこはま2017.2日目(8)アフリカンデー
AFYでは、毎年ABCの順番でアフリカのひとつの国が自国を紹介をしてくれる「アフリカンデー」があり、全く知らなかった国のことがわかるというので人気があります。大使館の方々が映像を用意してプロジェクターでステージに映しながら、お国のことを色々と語ってくれるのです。大使自らが紹介して下さった国もありました。観光や企業誘致のためのプロモーションビデオを持ってくる国も多く、客席はほぼ満席で、最後まで観ていく方がほとんど。プチアフリカ旅行気分と、ちょっとした事情通になれる。ついでに席に座って一休み?(^^)今年は「ガーナ共和国」。Mariもガーナのバンド「アクワバ」と数年間、全国で公演していたので、映像が見られるというので、わくわく♪♪♪
ガーナと言えば思いつくのは「カカオ」。左はカカオの実、右はローストしたカカオ豆。それから「金」でも有名。日本との交流は古く、野口秀世博士は黄熱病の研究で最後はガーナで亡くなられています。ガーナの人達は子供でも「ヒデオノグチ」を知っているんです。日本企業も沢山行っています。
15世紀はポルトガル人が来襲して奴隷貿易の拠点として大勢のアフリカ人が奴隷としてアメリカ大陸に送られました。酷い歴史です。「HEY!WAO!」の公演でお話しする黒人音楽のルーツがアフリカ音楽だというのも、この奴隷貿易の歴史からきてる。この頃にガーナには「金」が埋蔵しているとわかり、ガーナは「金」がとれるということで、ヨーロッパ各国が目の色を変えてガーナを狙い、植民地時代は英国領ゴールドコーストとしてイギリス帝国に編入されてしまいます。奴隷制度が廃止される19世紀までドイツ、デンマーク、イギリス、オランダが押し寄せ、「金」と「奴隷貿易」を続けていたんでって!19世紀って、ついこの前じゃん!?信じられますか?!(左の写真は”奴隷の要塞”と呼ばれる所)昔の金の採掘や精製現場では水銀などの健康被害も酷かったそうなので、当然、大勢のガーナ人が二重三重に植民地支配の犠牲になったと思います。
第二次世界大戦で弱体化したイギリスから独立を果たしたのが1957年。でも、その時はまだ英連邦王国として英国の元に組み込まれたまま。ガーナ共和国として悲願の独立を果たしたのは1960年なんです。アメリカの奴隷制の廃止も同じ頃。ついこの前!!!ほんと信じられない(>。<)
今回、ガーナ大使館のスタッフは、音楽も映像も大きい映画館みたいに超かっこいいガーナの紹介ビデオを2本も上映して、ビルが建ち並ぶ大都市から農業サイド、豊かな自然、金の採掘地帯や工業地帯、漁業や美しいビーチなどなど、実にさまざまなガーナを見せてくれました。(左はスカラー、右はココナッツツリー)
とても安全で、国民性もおだやかで、親日家が多くて、文化や考え方も親しみが持てる国だと、客席もMariも音響照明スタッフもボランティアスタッフも、誰もが、すっかりガーナのファンになった感がありました。(写真は左からエンクルマ市場のお店のおばちゃん、生地のお店、ビーズのお店。アンティークビーズも有名です。)
実際にガーナデーが終わった後に「ガーナに旅行に行きたくなりました」「全然知らないことばかりで、たまたま見れて本当に良かったです」「ジャングルしかないのかと思ってたので大都市があって驚いた」「またこういうのやってください」等と感想を伝えにきてくれる方が何人もいました。(左から筋骨隆々の漁師さん達、農家の女性、船着き場)
この楽しい2本のビデオが終わったと思ったら、唐突に音質の悪いBGMやナレーション、いかにもフィルムが古いのがわかるノイズだらけの映像が始まったんです。なに?何が始まったの?昔の映画?英語のナレーションが始まり、編集されたモノクロ映像が展開していきます。どうやら独立した当時のニュース番組の映像のようでした。物凄い熱気と興奮、高い高い梯子に足場を作りつけたような所に3人のガーナ人の男性が寄り添って達、マイクを持って何か叫んでいました。会場を埋め尽くす人、人、人。真っ暗な夜空に花開く花火花火花火。真ん中の男性が話しながら感極まって、泣きだし、両側に立っている男性も涙を流しています。
真ん中の男性が初代大統領となった独立の父クワメ・ンクルマ。(イラストの男性)見ているこちらまで、その独立の喜びの裏にあった苦しみと無念の過去が感じられるような、そんなリアルな映像で、衝撃的でした。感動しました。とんでもなく貴重な映像を見ることが出来て、ただただガーナ大使館スタッフに感謝です。(右の写真はエンクルマ記念公園)
プレゼンターの1等書記官ナナ氏が英語で語ったことを簡単な日本語で最後に紹介させてね?
「ガーナはアフリカで最初に独立した国であり、実はあまり知られていないけれど、世界で最初の黒人政府なのです。現在も平和的な共和制で、多くの国々と友好関係を保っています。ガーナの独立をキッカケに植民地にされていた多くのアフリカの国々が次々と独立を果たしました。オバマ大統領がアフリカを訪問した時、最初に訪れた国はどこだか知っていますか?
自分の故郷の国ではなく、ガーナです。彼は、最初に黒人による黒人のための政府を作ったガーナに敬意を表してくれたのです。私達は国も文化も違いますが、これからも理解し合い、リスペクトし合い、平和な友好関係を作っていくようにしましょう!」そういえば、前の国連事務総長はガーナのコフィ・アナンでしたね、、、(写真はイースターのガーナのビーチ。夏の湘南とおんなじ~)
国際交流、お互いをリスペクトすること、お互いを理解し合おうとする気持ちの大切さ、、、AFYがマルビ(>v<)でも何とか開催を続けている原動力は、アフリカと日本の架け橋になりたいというこの思い。
HEY!WAO!の全てのバンドが、芸術鑑賞会や学校公演で音楽やダンスで伝えようとしていることとシンクロし、大きな勇気とパワーを貰いました。
ガーナ大使館の皆さん、ありがとうございました!そして、一緒に最後までガーナデーのプレゼンテーションを観て、感動してくださった皆さん!本当にありがとうございました。
大勢のお客さんが最後まで席を立たずに映像を観、1等書記官の話を聴いて下さったことに、ガーナ大使館の方々もとても嬉しそうでした。アフリカンデー、来年も続けていきたいです。
P.S.最近毎晩、こっくりこっくりしながら書いているので、ハッと気づくと同じ文字が、mmmmmとかppppppと連打されていて慌ててて消して書き直したり、、、といったカンジです。なので、次の日に読んで、文章を書きなおしたり、書き忘れていたエピソードや写真を足したりすることがあります。たまに、1~2日前のブログを見て「内容がビミョウに違う?」と思った方、そういうわけなので、ご了承くださいませりん。シアバターも、ちょっとだけアップデートしました。だいたい、翌日、ちょこちょこっとアップデートしています。すみません!
写真は「聖なるワニ」ガーナには輪にを聖なる動物としている地域があるそうです。有名なワニ園もあるんだって。