「世界の果ての通学路」8/27オンエアの感想(3)♪
うっほっほ~い!真夏に逆戻り、猛暑モーショでどーしましょ♪でも今は涼しい風が気持ちいいで~す♪(今回も写真は全てイメージで作品とは関係ありません)
「世界の果ての通学路」8/27オンエアの感想(3)♪、3つのストーリーのもう一人の主人公は、フィリピンのスラム街スモーキーヒルズ(スモーキーマウンテンではなくスモーキーヒルズと日本語ナレーションで言ってました。)に住む少女メリッサ姉妹でした。
有名な場所、みなさんもご存知と思います。捨てられているごみの山から、お金になりそうなもの、役に立ちそうなものを広い集めて生活している人達が住むスラム街。ごみの山が生活の糧。掘立小屋のようなビニールテントのような家が並んでいる街にメリッサは家族と住んでいます。ご他聞にもれず、痩せてひょろりとしてる。でも、彼女はものすごく、本当にものすごく意志が強く、自分のビジョンをハッキリ持っていて、大きな黒い瞳に宿る光が半端ないコです。
朝起きると妹と朝ごはん。拾ってきて大事に使っているものと思われるプラスティックのカップに何か入れて飲んでいました。お皿に何をのせて食べていたかは映像では良くわからなかったし、コメントもなし。食べ終わるとポリタンクに汲んできた水を並べた水場みたいなところで食器を洗って、それから服を着たまま水を浴び、髪も水で洗います。「清潔にしないと。臭くないようにしないと。」現状の生活に染まってしまわないように、常に意識を高く持っている感じが随所から伝わってきます。
学校で、普通の生活をしている同級生達と毎日接しているからなのかも、、、、もしかしたら心ない生徒に時には、「臭い」と言われたりしているのかも、、、作品ではそういった学校での問題についてまではいっさい触れないので、ちょっとした行動や言葉の端々から、観ているこちらが勝手に想像するだけなので、考え過ぎの可能性も大。妹と二人、びしょ濡れのTシャツとパンツを着替え、髪を整えて、リュックにノートや文房具、そして、アクセサリーを詰め込みサンダルでペタペタ歩きながら学校に向かいます。スモーキーヒルズから学校に通う子供があまりいません。郊外で不良少年たちのそばを通り過ぎる時は緊張。でも、絡まれずにすみました。「あたしたち、臭うのかな?」絡まれなかったのもニオイのせいじゃないかと思うくらい、臭いに気をつけているんだな~と気づかされるワンシーン。
大量のアクセサリーは、通学の途中でお皿に載せて売り歩く商品。マニラ市街地に入るあたりの広い道路では、多くの大型トラックが路肩停車して一休み。そんな運転手に声をかけて売り歩きます。道路はひっきりなしに大型トラックが砂埃をたてて猛スピードで通り過ぎていくので、かなり危険な感じもしました。街中に入ると、今度は道行く人にお皿のアクセサリーを見せながら声をかけて売り歩きます。少しでも学費のたしにするためです。ペルーの少年やアフリカの少年、生活を背負って生きている11歳前後の子どもたちって、日本の子どもと違って、とっても大人びて見えます。でも、ふとした瞬間、子どもらしい顔も見せます。(終戦直後の日本の子供達も、きっとこんな風に、賢く、逞しく、生きていたんだろうなぁ、、、)
時には小舟に乗せて貰い、お礼にアクセサリーを渡す。時には車の荷台に乗せて貰う。3時間かけて毎日学校へ通うメリッサ達。さて、姉妹は、このまま学校に着くのかな、、、?と見ていると、彼女たちは街の中で、お婆さんの家に寄りました。アクセサリーと売上金をお婆さんに預け、なんと、制服に着替えたんです!
白いブラウスに紺のスカート。見違えるよう。別にTシャツのテロテロパンツが悪いとは思わなかったけれど、制服に着替えた彼女を見た時は、やけに嬉しくなりました。これなら、他の生徒と変らない。制服っていいな。
ラストのインタビューで、彼女は目から強い光を放ちながら語っていました。「病気になっても学校はゼッタイに休まない。だって唯一の希望だから。」「学校に行ってこのスラムの生活から抜けだすの。」