AF.Pops研究会「アフリカの昔話とグリオの歌」コーナー!注目(^わ^)

こういう企画をやりたい!なかなか実現しなくても、長年何とかしようと思い続けて、細々とでも動いていると、ふいにチャンスが訪れることがあるって、本当だと思うの。「日本にいるアメリカの黒人シンガーがギャラが高く、安いギャラのオファーは絶対に受けてくれない」というのが長いこと常識で、だからMariが念願だった「GospelからHipHopの名曲と、黒人音楽の歴史を差別の歴史と合わせて小学校、中学校、高校の生徒さん達に、楽しい音楽を歌ったり踊ったりと体験しながら、同時に差別や戦争などの虚しさなど普遍的なメッセージとして伝えたい。出演はもちろん、本物の黒人シンガーの本物の歌声やグルーヴで!」という企画も、学校公演や芸術鑑賞会の予算が小さいので、絶対に実現不可能と言われ続けて何年も過ぎてしまっていました。

実際に、電話をかけまくったあちこちの黒人歌手の事務所のスタッフさんからも「ギャラの常識を知らな過ぎますね」と鼻で笑われたりしてたしね(>へ<)当時は、まだバブルの余波があって、ほんとうに彼らは高額なギャラのお仕事がいっぱいあったから、まあ、今思えば、怖いもの知らず、世間知らずの小娘が非常識な電話をしてきたと思われても仕方ないなって思います。。。例え仲がよい黒人歌手でも「ごめんね、マリの理想は素敵だけど、僕は歌で生活してるプロだから、そんなに安くちゃ出来ないよ。他の手前もあるしね~。」と、やんわり断られていました。それが、10年位して、黒人歌手が増えに増え、結婚式で黒人シンガーを呼ぶ流行がだんだん減って、六本木のライブクラブも閉店して・・・・と世情が変化しはじめ、仕事を探していたシンガー2人に知人の紹介で出会うことが出来、お試しで公演をして貰ったら、「学校体育館だけでなく各地の大きなホール公演もある芸術鑑賞会のお仕事って、意外に楽しく収入にもなる」とヤル気になってくれて、ついに念願がかないました。

他にないから大ブレークして、それはそれは自分でも驚くくらいお仕事がいっぱいでしたにゃー。(まあ、いろいろと葛藤があったけどね)。今回の、「アフリカの昔話と音楽を楽しいプログラムとして紹介していきたい。形にしたい」という企画も、長年抱き続けていたけれど、3年前にやっとせっかく形にしかけたらドタキャンされたりと、なかなか苦戦していたんでっする。ところが、思わぬ身近なところに可能性があったんです。そして、それは思わぬキッカケで今、実現に向かっています♡思い続けて、探し続けて、ほんとによかったぁ~~~(>v<)キッカケ?それは鈴木先生とニャマが今回のアフリカンポップス研究会ライブで、グリオの歌のコーラスをお客さんにもミニワークショップ的に歌って貰う企画で、Mariにコーラスをオファーしてくれたこと。

リハで色々お話ししている中で、文化人類学者の鈴木裕之先生に「実はこういうアフリカの昔話を探していて、お話しにちなんだ歌と一緒にこういう形にしたくて、ずっと模索しているの。先生、何かお勧めの本はないですか?」と訊いたんです。そしたら、ニャマのおばあちゃん(もちろんグリオ)がニャマが小さい頃に沢山沢山お話しと歌を教えてくれてたっていう話題になり、「Mariのアイデアはいいね!やりましょう!」と3人で盛り上がった・・・というワケ。嬉しすぎて、スキップしながら家に帰りました。ほんとに思いがけない展開で、夢の一つが実現しそうなんだもん。相性もあるので、まずは数本の作品を一緒に作ってみることになりました。

こういう時、自分で言うのもなんだけど、Mariって0(ゼロ)から1(イチ)大好き人間なので、言いだしっぺ旗振り野郎に変身して、パワーが、がががが~って発揮されるんです。情熱がほとばしっちゃう~~~なので、普段はしゃべってても、そよ風にしか聞こえないらしい声だけど、こういう時だけは異常な説得力が出るらしく、相手を巻き込めたりするみたい。自分でも不思議なんだけど、おっとり系なのに、0から1については大好きなせいか、かなり運とか縁があると思う。ニャマのおばあちゃんは昔ながらのグリオ。ニャマは、そういうおばあちゃん達から口伝で昔話や歌を教わることが出来た最後の世代だそうです。出身地の有名なグリオ一家の村も、当時は夜がまだまだちゃんと暗い時代だったから、精霊がいそうな里山も近くにあり、自然を感じながら、おばあちゃんのお話や歌をきいてたんだって。(今はすっかり都会化しているそうです)

その後、家族でコートジボワールのアビジャンに移住したので、都会っこになって、歌って踊れる実力派アイドルになっていくけれど、根底にはおじいちゃん達ややおばあちゃん達のスピリットが色濃く受け継がれているんだそうです。ああ、なんていう偶然!?鈴木先生は「私は学者脳なので、文字がいっぱいないものは、受けとめる時間も余裕も感性もないからダメなんです。Mariさんなら、お任せ出来るので、ぜひ、進めてください。サポートはしますから」。。。。。。時間はかかったけれど、念願が叶った♡というわけです。役者もやってきたので、語り部分の構成とか、語りについては、ビジョンがあるし、ニャマの本格的な歌と語りも一緒なら、鬼に金棒、ニャマにマリ坊♪ってか???あはは

そんな私達の新プロジェクトの予告編のようなコーナーが、この日のライブであったので~す。昔、西アフリカにあったマリ王国の勇者やグリオの物語を鈴木先生が面白おかしく、文化紹介も取り混ぜながら語り、その後でニャマの歌にMariがコーラス。そして、お客さんがコーラスを覚えて、一緒に歌いました。鈴木先生はのギターのみ。みなさん、小学生のように夢中になって、一生懸命、知らない言葉を覚えて歌ってくれて、童心にかえったみたいでとっても楽しかったです。ゴスペルにもちょっと似てるかなぁ~。