AFYアフリカンフェスティバルよこはま2017.2日目(4)パシチガレ・ムビラズ

AFYアフリカンフェスティバルよこはま2017.2日目(3)アフリカンファッションショーで紹介し忘れてしまいました。今年のショーのディレクターしてくれたのは写真の彼、ナイジェリア人のUfoto Ufoto Econg=エコング・ウフォート・ウフォートさんです。ファッションショーの写真向かって右手にならんでいたモデルさん達が着ていた現代風ダシキのデザイナーでもあります。腕時計がカラフルでとってもファンキーだったのでどこで買ったか訊いたら、「お母さんのを貰った」との事。きっとお母さんもオシャレな方なんですね。

さてとて、2日目のもう一つの出演バンドは、AFYリピーターさんにはお馴染みの「PASICHIGARE MBIRAS=パシチガレ ムビラズ」。毎年、ジンバブエのショナ族の古来からの民族楽器「MBIRA=ムビラ」という楽器で、美しく繊細で神秘的なステージを繰り広げてくれます。「ムビラ」は、木の箱の上に並んだ金属の板を弾いて演奏する楽器です。この木はジンバブエにしかないムクワという木。「親指ピアノ」という名前は聞いたことがあるかも?

アフリカ各地で古くから演奏されてきた楽器で、地域によって様々な呼び名があり、Daudiデビちゃんの国タンザニアでは「カリンバ」、B.Bモフランの国コンゴでは「サンザ」と言います。音色はオルゴールみたいで、とても優しくて透明感があります。日本の楽器屋でも売っている。(写真はジンバブエのビクトリアの滝と虹)。その音と一緒に「ジ~ジ~」という、鍵盤の震えで貝殻や小さな金属の輪っかが出す音が混じり合い、何とも言えない風情。

以前にYAMAHAのシンセ、シンセパーカッションの音源開発制作にTAMTAMのTakaちゃんと参加した事がありますが、私達が「いい音だね~♡」と苦労して録音した民族楽器の音(例えばムビラならジ~ジ~が混ざった音)を、西洋音楽系のスタッフに渡すと、後日「あの雑音(ノイズ)、全部とって綺麗な音にしておきましたから」と雑音扱いで消されてしまっていたので愕然とした事があります。この「ジ~ジ~」の魅力、わかって欲しい~~。コンサートマリンバの鍵盤全体に小さい鈴をいっぱいつけた紐を渡して「ジ~ジ~」言わせて演奏するMariでしたん。(写真はAFY2015のパンフのムビラワークショップ紹介)。

他にもバラフォンの共鳴体の瓢箪に張り付けた蜘蛛の巣がぶーぶー紙の原理で鳴る「ビィンビィン」や、ジャンベに兎の耳みたいな金属の耳「セセ」の音。ハードパンクみたいに耳の周りにズラリと金属の輪っかのピアスがついて、それがジャンベを叩いた振動で連動してジャラジャラ鳴る。リッチなカンジがして好きです。写真のWinterHawkもセセをつけて演奏することが多いです♪

Mariは高校時代に世界の民族音楽シリーズのレコードで初めて「ショナ族のムビラ」というのを聴きました。正直、その時はそれほど強烈な印象はなかった。でも、AFYで生演奏を聴いた時に、何台かのムビラが絡み合いながら響きあい、何とも不思議な優しさと、淡々と同じフレーズパターンを繰り返しているようでいて段々濃密になっていくうねりに、心が運ばれていくような心地よさを感じ、驚きました。時々シンプルなメロディで掛け合う歌もあり、

シャックシャックシャックシャックと回るようなビートを刻むマラカスみたいな楽器の音も気持ちよく、演奏している人も気持ち良さそう。ムビラを大きな革製の共鳴体、お椀みたいなモノの中に入れて弾いているので、ビジュアルも神秘的で奏でているミュージシャンの姿が宇宙と交信する人に見えてきてしまったり??精霊と交信出来るというのは本当だと感じるステージでした。(写真はAFY2015のパンフから)

「ショナ族の人達が、祭礼や様々な儀式で先祖の霊=スピリットと交信する時に演奏する」とバンドのメンバーが説明してくれた時に、「なるほど」と思いました。これはCDやレコードではわかならかった。ライヴだから感じることが出来た世界だったので、本当にラッキーだ。

(写真の左奥がマラカス?シャックシャックの人。)

アフリカの音楽というと、どうしても迫力のあるドラムサウンドのイメージが先に浮かびますけれど、このムビラやコラ(アフリカンハープ)のように、繊細でとっても美しいサウンドの世界もあります。

それからゴスペルのルーツとなった魂に響く力強い歌声やコーラスもアフリカならではのソウルフルな音楽のひとつ。

(写真はジンバブエのザンベジ川の夕日)

 

 

普段あまり聴くことがないムビラの繊細で美しいアフリカンサウンド、終演後に司会のMariのところに「こんな音楽があるなんて意外だった!」「すごく癒された!」「うっとりしてトリップしてしまった」「半分寝ているみたいなアルファー波状態になって心地よかった」と感想を伝えに来て下さるお客さんが多いステージでした。(写真はAFY2017パンフから)