Bayefall Revolution新渡戸文化学園公演・わぁ~い!お勧めのアフリカ本

2017年6月18日BLog Bayefall Revolution新渡戸文化学園公演・わぁ~い!(1) から何回かに分けて書いてきた新渡戸文化学園公演シリーズもそろそろお終いとなりました。学園から公演の様子の写真を頂けるかもしれないのですが、まだ時間がかかりそうなので写真が届いたらまたご紹介しますね(^。^)

 

 

ところで、MariのBLOGに度々お名前が登場した、新渡戸文化学園の太陽のように明るくパワフルな小学校の音楽のF先生。覚えていらっしゃるでしょうか?実は、Bayefall Revolution新渡戸文化公演のレポートを終わるにあたって、思い切って先生にお願いしたところ、写真OKになったので、オススメのアフリカ関連の本と一緒に写真を載せられることになりました、わぁ~い!えーと、コホン、メインは先生ではなくて、あくまでも先生が取り揃えたアフリカ関係の絵本や、リズムの本などです。よろぴく♪

 

F先生と、ずらりと本や布(ケンテ)がならんでいる冒頭の写真の手前左の白い本は、先にBayefall Revolution新渡戸文化学園公演・わぁ~い!(1) で紹介した国旗の本。これは、国旗に知識がないなら目からウロコの面白い本です。F先生に見せて頂き、即、購入を決めました。小学生の生徒さん達は、この本を読んで、国旗のデザインの由来を知り、それぞれ自分オリジナルの国旗を作って公演当日のために大きく描いてくれました。まだ、見ていなかったら、ぜひ、BLOGをみてください(^。^♡)

 

 

 

 

茶色い絵本に重なっている白っぽいイラストが沢山描かれている表紙に黄色い帯の本は、以前にちらっと紹介した、故ムクナによるアフリカの音楽に関する本。ムクナについては、もう少ししてから、ちゃんと紹介したいと思っています。今年の11月に、追悼コンサートを銀座のヤマハの地下スタジオでやることになっているので、その情報も決まり次第お知らせするね?Mariは司会参加の予定なのだ。

 

 

 

 

 

さてさて、手前の右端に半分だけ見えている茶色っぽい表紙の本は、日本の作家による絵本です。Mariも持っている、その世界ではとてもポピュラーな絵本。沢田としき氏の絵と文による「アフリカの音」=A STORY OF WEST AFRICAN DRUM & DANCE。ちょこっとなかみを見せちゃおかな?短い文章、力強い絵、そのすべてから、「ジャンベ」(またはジェンベ、ジンべ)という太鼓がアフリカの人びとの生活の中でそういう存在として今まで活躍してきたか、命への賛歌など、ありとあらゆる普遍的なメッセージがつまっていて、大人が読んでも、じわりとキます。

見開きは踊るアフリカンファッションの男性と女性のイラスト。これをみているだけで、なんだかわくわくしてきます♪この本は、F先生にオススメしようと思っていたら、もうちゃ~んと買って持っていました。先生が子供達と一緒に読んだ時の様子も教えて貰えて、興味深かったです。

 

 

 

 

この、ヤギの親子がのんびりと草を食んでいる風景。よく見ると、木陰で休んでいる白い服の男性の傍らには、コラらしき楽器が、、、ヤギの世話をしている少年の姿も。空には鳥が飛び、山には何やら壁画のようなシンボリックな絵がえがかれているような??この何気ないページの次のページをめくると、、、

 

 

 

ジャンベやドゥンドゥンをつくっているシーンの絵になります。ヤギの革が干してあり、赤い帽子の男性はドゥンドゥンに革を張って、縄で絞めていい音が出る用に調整しているみたい♪これ、とっても力がいる大変な仕事なんだよね。

 

 

笑顔の男性は歌でも歌っているのかな?木をくりぬいて、ジャンベの胴を作っています。もう、ほとんど完成に近いみたい。だって、形もきれいだし、内側もくり抜きおわりそうにちゃんと胴がうすくなっているもの。男の子は、ひょうたんにビーズを編みつけているんじゃないかと思う。うん、きっとそうだ。シェケレを作ってるんだ♡実は、F先生曰く、このページが子供達には衝撃だったんだって。「死んだヤギの革を使ってるの~!?」先生が「でもヤギの肉をちゃんと食べて栄養にして、革も捨てないでちゃんと太鼓にしてずうっと大事に使うんだよ?」と言うと「そうなの?捨てないでちゃんと使うんだ。」と感心していたそうです。

この絵も子供達には大人気だったそうです。何がポイントだったんですか?と訊くと、「面白いって言うの。男の子の手とか、太鼓をたたくカンジとか。黄色いページも好きみたい。」

 

 

 

 

この本を初めて手に取った時は、正直、そんなに好き~~って感じじゃなかったんだけど、繰り返し読めば読むほど好きになりました。

「いのちの つらなりに ありがとう」

という文のページ。小娘時代から常にアフリカのミュージシャンの友人達がいたので、そしてここ数年はアフリカンフェスティバルよこはまでもっと多くのアフリカの人達と交流する機会が増えたので、どの顔もどの人もどの手もどの太鼓も、とても身近に感じる。音も聴こえてくる。

 

 

ああ、すてきだなぁ~~

ひとりひとりの表情を見て?

世界中、どこでも、太鼓があって、歌があって、踊りがあって、笑顔があって、みんな生きていることに感謝して、祝福しあっている。大昔からずうっと、いまも、未来も。いのちをリスペクトして。民族や国が違っても、文化が違っても。一緒にこうして歌って踊れるのは当たり前。だって、おんなじだもん。

 

沢田としきさんは、1996年『アフリカの音』で日本絵本賞受賞を期に絵本作家になり、2002年『てではなそう』で第8回日本絵本賞読者賞受賞。2007年『ピリカ、おかあさんへの旅』で児童福祉文化賞受賞。ぜひお会いしたい!と思って調べたら、2010年4月27日に白血病のためで51歳の若さで天国に旅立たれていました。ぜひ、この一冊を、最初から最後まで、ゆっくりと味わってみてください。図書館にも必ずある本です。