「友達でいいから」が主題歌に決まるまでのエピソード♬

「友達でいいから」がドラマ「南くんの恋人」の主題歌にきまった経緯は、想定をはるかに外れたハプニングでありました。うんと前の話だから、もう時効だと思うのでお話しま~す。(^~^)当時は、TAMTAMがメジャーデビュー前で、TAMTAMのTaka君とデモテープを持っては、業界関係の知り合いに会いまくり、楽曲を聴いてもらっては感想を訊いて参考にしようと動き回っていました。その中に、ビクターのディレクターの良田さんもいたのでっする。Mariが最初にバンドでメジャーデビューしたエスニックサイケロックっぽい多国籍バンド「七福神」で活動している頃に知り合った方で、「七福神」のプロデューサーの阿部敏郎さんの友人だったのがご縁。昔から優しく気さくな方だったので、忙しい中、快く会ってくれることになりました。

良田さんとアポが取れた日、張り切って曲を聴いてもらい、そのままデモテープを渡しました。良田さんはそのあと予定があるとかで、後日また感想の連絡くれるという事でお別れ~。彼がそのデモテープを持ったまま向かったのが、あの、ドラマ「南くんの恋人」(=高橋由美子さん&武田真治さん主演)の会議だったのです。ここからして、もう運命の偶然~~

後で良田さんからきいた話だと、その会議に、彼はレコード会社の高橋由美子さん担当ディレクターとして何回目かの参加をしたそうです。そして、その日は高橋由美子さんが歌うドラマの主題歌曲を決めなくてはいけないタイムリミットギリギリの日だったそうです。何を隠そう、今まで候補曲としてプレゼンテーションしてきた楽曲は、残念ながら全てNGと言われきていたので、この日にプレゼンテーションする曲が決まらないとマズイ!((+_+))という状況だったんだって。もちろん、「これでどうだ!」と思う自信作を携えて臨んだ会議だったと思います。でも、売れっ子アイドルのヒットを賭けた新曲でもあり、大人気高視聴率を狙ったドラマの主題歌でもあり、所属大手事務所からレコード会社からドラマ制作関係者から、それはもうそれぞれの立場にある多くの人達の、様々な熱い想いと期待が寄せられているわけだから、みんなの希望にかなう楽曲を作るのは大変だったと思うんだ~~~

で、満を持してプレゼンした楽曲がまたしてもドラマのプロデューサーのイメージに合わず、NG。「もっといい曲はないのか?」「他の曲を聴かせてください!」と催促され、もう何もなかったので困り果てて、苦し紛れに、ポケットに入っていたTAMTAMのデモテープを取り出し、「友達でいいから」を聴かせたんだって。これは、良田さん本人からきいた話で、Mariが「ちよみ」みたいに小さくなってその場で聞いていたわけじゃないんだけどね・・・笑・・・

 

その時に「この曲しかない!」って強力にプッシュしてくださったのが、ドラマプロデューサーの黒田さんだったのでっする。そして、突然、TAMTAMの曲が、ドラマのテーマ曲&高橋由美子さんのシングル曲への楽曲提供っていう形に向かって動きはじめたの。「降ってわいた」「青天の霹靂」「一瞬先は何が起こるかわからない」・・・♬♬♬良田さんからは、「ごめん、そういうわけで、聴かせたらこうなってしまって・・・」と事情説明を受け「何とか頼む」と言われちゃうし。。。いや、ほんと、普通なら大喜びするありがたい出来事のはずなんだけど、、、、TAMTAM的には大いに困ってしまいました。

実は、この頃、TAMTAMはシクスティ/BMGからのデビューが内定していたのでっする。そして、この曲「友達でいいから」は、デビュー曲になる予定だったの。TAMTAMはTakaくんのイケメンぶり(ほへっ☆?)やMariの美貌(???はぁ~~???)というよりは、イケそうなオリジナル曲を作ること、Mariが歌って叩ける珍しい生物であること、声とバディとステージパフォーマンスと普段のトークのギャップが激しいこと、Taka君がギタリスト&アレンジャーであること、男女ユニットという当時先端の形態であること、、、、などなどの総合的なユニークさや期待値と評価で(多分)、デビューが決まったので、これだというデビュー曲を人に提供してしまうわけにはいかないからにゃ~~(=^・^=)

そこで、すぐに別曲『Kissする前に』を作って代りにこちらはいかが?ってプレゼンしたんだけど、黒田さんはどうしても「友達でいいから」がいいと力説して譲らず、最終的に高橋由美子さんも、TAMTAMも、それぞれこの曲をリリースするということ、話は落ち着きました。ちゃんちゃん💛曲をつくった人間としては、これだけ、曲に惚れこんでもらえるっていうのは、アーティスト冥利に尽きる話です。良田さん、なんだかお礼の言い方が難しい?けど、本当にありがとうございました!あの時、デモテープを会議に出してくださったおかげで、新しい可能性の物語が始まりました💛 ちなみに『Kissする前に』は「友達でいいから」も収録されている由美子さんのアルバム「Tendary」に収録されてまーす。

「友達でいいから」は、デビューが決まる前にはZELDAのツアーに参加した時にも歌わせてもらい、ライブ後で必ずお客さんから「なんの曲?」「すごくいいね」と話しかけられたり、他にも人前で歌うと必ず「CDないんですか?」「すごくいい曲ですね?」と言われてきた不思議な曲で、とっても大切な作品だったから、自分で歌わずに楽曲提供だけするのは、ものすごく抵抗があったというか、絶対にいやだったって思ったの。Takaくんも同じ思いだったから、ラッキーだった。片方が意見が違うと2人ユニットって、ずうっと平行線になっちゃうから、どっちかが折れなきゃならないもんね(笑)自分で作った曲って、不思議なもので、自分を未来へと引っぱって行ってくれたり、うんと時が経ってから自分を救ってくれたり、別の生き物として知らないところで生きていたり・・・コロナ禍対策が一段落したら、また曲つくりしようっと。。。。。。。

長くなっちゃったけど、読んでくれてありがとね💛 関係者のみなさま、その節は、ほんとうにありがとうござました。友達でいいから」とTAMTAMを猛烈にプロモーションしてくださった、シクスティ/BMGのみなさま(懐かしーーー!>v<!)、CBCの酒井さんはじめ、TAMTAMを応援してくださった各局のみなさま、アップフロントエージェンシーの持田さん、瀬戸さん、そして何よりもTAMTAMのデビューが決まるずっと前から可能性を信じて応援してくださりプロ用のレコーディングスタジオとミキシングエンジニアさん達まで無償で応援につけてくださった陣山さん他のみなさま、そのもっともっと前から友人として仲間として応援し続けてくださったみんな、、、、、、なかなかお会いする機会がないけれど、ドラマ再放送の機を借りて、改めて感謝の気持ちを送らせていただきます💛

そうそう、ドラマのエンドロールには最後の方にTAMTAMの名前がロゴで載ってるのだ。今は当たり前だけど、当時はロゴでアーティスト名が載るって、すっごくレアなことだったんだって。Takaくんが頑張ってくれた結果みたい。これは「革命だったんだよ。」と電話で胸を張ってました。「今では当たり前になっちゃったけどね~~」と電話で笑っていました。このロゴは、Mariが描いたものを、器用なTaka君が手直しして整えてくれたもの。シングル、アルバム、youtube Babyチャンネル=「Baby Angel」のイメージバナー、あちこちに登場してま~す。