「襤褸」って知ってる?

「襤褸」。まず、なんて読むか知ってる?Mariは全然知りませんでした。着物に興味を持つようになって、時々目にするようになった「襤褸」。ガイコツという字に似てるような似てないような???全く読めず、写真から色々想像してはみたものの、やっぱり読めなくて、、、。ある日、たまたま、リサイクル着物のサイトに振り仮名がふってあるのに出会い、読み方を知りました。

答は~~~「ぼろ」。”襤褸は着てても心は錦~~””うっかり襤褸を出してしまった”などの、ボロです。または、「らんる」。

意味はズバリ、ぼろ布、古布。江戸から昭和初期にかけて着用されてきた粗末な布のこと。使い込まれた、ぼろぼろになった布こと。もしくは着古してつぎはぎが目立つ着物。昔は、布が貴重品だったので、絹だけでなく、綿でも、着物を大事に長く着ました。破れたり穴があいたら繕い、小さくなったら別布を縫いたしてお直ししてまた着る。

 

 

また、大人の着物としてはもうお疲れ様になると、解いて子供の着物に縫い直し、それでもお疲れ様状態になると座布団にしたり、雑巾やおむつに縫い直す。とことん、使いきったそうです。

 

 

江戸の長屋暮らしの一般庶民は、そんなに何枚もの着物を持っていなかったし、買う時は古着やさんで買ったりしたそう。ものすご~く貧乏な人じゃなくても、当然のように一枚の着物を大事に着ていたんだって。(農家の人達は、もっと長く着ていたようです)。現代の私達とは大違い(>。<)

400年前くらいに宣教師の外国人がこの「襤褸」を見て、「ランル!ランル!」と呼んだのが、「襤褸」=<らんる>という呼び名になったという説があるそうです。ポルトガル語らしいんだけど、意味を調べても見つかりませんでした、、すみません。「レース編み」という意味だと書いている方もいますが正しいかどうか不明。ボロボロの継ぎ接ぎと縫い糸の感じがそう見えたかもしれないけど???

 

時は流れ、海外では「なんて素晴らしいアートなんだ♡!」と「襤褸」に夢中になる人がますます増えています。日本のファッション業界でも、「襤褸」=ぼろ=BORO=らんるが注目されているこの頃。「長年にわたって使い続けられてきた、継ぎ接ぎだらけの古い古いアンティークなぼろ布が、芸術品って、ピンとこないし~~」
と、思うアナタ♡
☆騙されたと思って「襤褸」「ボロ」「らんる」などで画像検索してみて?芸術家が意図して制作した作品と見まごう、素晴らしい魅力があるのにビックリすると思う。けっこう高くて、Mariは買えないので写真がなくてゴメンね!
で、話は飛ぶんだけど、なんで「襤褸」に話になったかって言うとね、お気に入りで買ったけどサイズ的にもう着られない、まだとっても状態のいい服を捨てられずに困ってて、でも部屋はいっぱいになっていくし、どうしよう~~~って色々、調べてたのね、、、
そしたらイオンが期間限定でリサイクル服を引き取るキャンペーンをするって発見。ついでにユニクロもそういう活動をしているのを発見。ちゃんと、洋服を必要としている人の所に、役立つように届けてくれるらしいのね。だから、せめて喜ばれそうな服を選んで洗濯しなおして、持っていこうと思ったの。もし、服として役に立たなくても、リサイクル資源として違う形で役立ててくれるそうだし。
ロヒンジャの女性で家族と日本に住んでいて、ユニクロで働いてる女性が「日本の人にはわからないと思うけれど、世界にはこういう服をとても必要としている人が沢山いるので、このシステムはとても良いと思います。」とコメントしていたのが印象的でした。