改訂版☆仙台味噌の樽・杉の木すごいぜ

2018年1月12日仙台坂の長老殿 のBLOGで、仙台坂に仙台味噌のお店があるって書きました。けど、写真がなかったので、せっかくだから、あの長老様(仙台味噌のお店のそばに立っているりっぱな木)に会いがてら、写真を撮りに行って来ました。”あの~木、何の木、気になるし~~”(気になる木~~♪のメロディーで)長老さまが何の木かも、どこかに書いてあるかもしれないしね(’v^)この写真が仙台味噌の味噌樽で~す♪そう言えば、お味噌は身体にいいって、大分前から注目されてるよね!?

ガンの予防になるとか。塩分に気を付けつつ一日1杯のお味噌汁を飲みましょうとか。お味噌だけでなく、発酵食品の力が大注目されているこの頃。塩麹は一過性のブームで終わらずに、しっかり定番化したし~。甘酒は去年、大ブレークしたし。ヨーグルトやチーズ、日本酒、キムチ、ワインも発酵食品。う~~ん、これはまた色々調べてみたいテーマでするよ。この日はお天気もよく、時間帯のせいか、ショーケースのガラスが鏡になってしまって、どうやっても景色が映ってしまいました。味噌樽そのものより、ガラスうつり込む景色の存在感が強くて、想定外のこまったことになっちゃいました(>。<)こんなことも、あるんだね?あはは。

 

それにしても、大きな樽!ぐるりと胴の周りを締めている箍(たが)は、10~11月に採った竹を切って編んだものなんだって。すごい迫力。味噌樽や醤油樽は、江戸時代は古い樽が良いとされていて、酒樽を再利用したり、古い樽を洗って浸かっていたんだって。お酒もお味噌とお醤油も、樽から作られていたので話はお酒や醤油にもとびます(>v<)幕藩体制で安定期に入った江戸時代は、町も地方も元気になり、建築も文化も生活もアップしたので、その時に建材で杉の木がいっぱい切り出されたり植林されはじめました。江戸の町は建築ラッシュ???なるほど!

 

じゃあ、なぜ「杉」なの?調べていくと、杉はまず建材としてもとっても優秀な木なのでした。縦にすっぱりと割れて板にしやすい(木目の関係?加工しやすい)、軽い(=運びやすい等)、早く育つ。高級な杉もあるけれど、そんなにメチャクチャ高くない木もある。そして!杉の香り!これもポイントみたい。

 

 

江戸の「下り酒」ってご存知なりや?上方のお酒、中でも有名なのは灘(兵庫)の生一本など。上方から下ってくるので「下り酒」。お酒を船で江戸に運ぶ途中、杉樽の香りが程よくお酒に移って、これが大人気となりとっても重宝されたんですって。ほへ~~!

 

そして下り酒が売れて空っぽになった樽は「空樽」って言うんだけれど、江戸人らしく洒落で、メデタイ良い樽とかけて「明樽」と書くようになる。この樽、実は杉の香りが、もう強すぎる事もなく程よく緩和されているので、お醤油や味噌の樽としては最高じゃん!。。。てことで、ニーズが高まり再利用が盛んに、、、大きい樽をばらして小さい樽を作りなおしたりもしたそうです。エコ。明治以降も酒樽の再利用は続いたけれど、昭和初期にホーローが登場して、また時台がちょいと変わるらしい。この話はまたいつか。

「杉」は杉でも、条件は厳しく、樹齢100~300年くらいの締まった夏目の杉を木材にしてから3ヶ月は乾燥させるんだって。ちょっとでも樽に隙間があったら、水分は漏れ出てしまうわけだから、樽を作る職人さんって、本当に神の手だと思う。この写真の樽は戦時中の資材不足の折に開発された「東亜樽」の形に似ていますけど、、、これはやっぱり一度、お店の人にいろいろ訊いてみないとですわろ。樽を乗せている鬼瓦に似たあれはなんなんでしょう?あの白い陶器っぽい入れ物はなに?もう「?」だらけだけど、訊く相手もみつからず、答がないまま帰ってきちゃった。ごめんね。

さてさて、木の話をしたところで、仙台坂の長老さまは何の木なんでしょうか?こんにちは~~~♡また来たよん♪裏にまわり込んでみたら、あったあった、看板がありました。

 

なになに?へえ~~「タブノキ」っていうんだ。樹齢は、約300年だって。金網がじゃまだけど、木を守るためなのかな?触れなくて残念。また来るね~~♡♡♡