日本いけばな芸術展、作品あれこれといけばなプチ知識(2)
2017.6月10日Blog 日本いけばな芸術展、作品あれこれといけばなプチ知識(1) で、にわか勉強ながら「池坊」のことに触れました。せっかくいけばな芸術展に行ってたくさんの作品を観たけれど、まったく無知だったので、いろいろと「?」が浮かんでしまい、調べないととすっきりしなくなっちゃったんです。(>。<)
今回は3大流派のひとつ「草月流」について、ざっくりと調べたことを書きま~す♪(写真と文は関係なくて、写真はずうっと続き物で展示会を順に歩いたままに載せてます)
2017年5月16日BLOG日本いけばな協会50周年記念「日本いけばな芸術展」に行ってきました~ に、高島屋外側の大きなショーウィンドウや、中に入ってすぐの大きな空間に飾られた大きな作品の写真を載せたので、ちょっと観てみてね?
**草月流のいけばなの特色は、「形式にとらわれず、自由であること。」と言います。
草月流では花を「いける」と言う時は、「生ける」って漢字は使わないんだって。「造形る」「変化る」などと書いて「いける」と言うそうです。そして、花を生ける人の個性を活かすことを基本としています。斬新な発想も取り入れ、枯れ枝や石や金属なども花材として使うんですって。まるでオブジェのような造形美を表現するなど、常識を破る芸術的な生け花が真骨頂。そういえば、現代アートみたいな作品がたくさんありました。
草月流を創ったのは、勅使河原蒼風(てしがわらそうふう)。それまで蒼風は華道家の父親の指導のもとで華道の才能を開花させていました。でも、徐々に「形式的な生け方」に疑問を持つようになり、1927年に父親と決別して「草月流」を創ります。
モダンな生け花は、新しい時代の家にフィットしたので、人々の興味を引くようになります。
そして、戦後になると、さらに自由を求める世の中の空気に後押しされて、草月流は爆発的に広がっていきました。誰でも名前を聞いたことがある3大流派のひとつとなったのでした。
ところでこの写真の花器、気がついたかな?何やら動物の彫像みたいな形をしてて、とってもユニーク。色味が渋い金色なので、時代も国籍もあいまいな感じがして、不思議なふんいきを醸し出していました。黄色いお花はオンシジューム?でしょうか?3枚目の写真の作品も4枚目の作品も多分おなじ花を使っているんじゃないかと思うんだけど、ぜんぜん違う花に見えるくらい、いけかた で変わっちゃうんですね(’。’)
ふふふ♡これは、なんだか、音楽が聴こえてくるような感じでした。楽譜を連想させるからかな?楽器のマリンバも連想しちゃったからかな?