アフリカの友達、どんなお茶、コーヒーが好き?

 

食べ物の話になったので、いろいろ考えていたら、飲み物の話を思い出しました。

たまたまかも知れないけれど、アフリカの知人友人は、カフェインが効きやすい人が多い気がします。ガーナのアクワバのメンバーとツアーに行ったとき、招かれた先で出されたコーヒーを夕方に飲んだメンバーが、翌朝、目を真っ赤にしてホテルのロビーに降りてきたことがありました。「どうしたの?」と訊くと「きのう、夕方なのにうっかりコーヒーを飲んじゃったから全然眠れなかったんだ。失敗した。」と答えました。

「たった1杯のコーヒーで?しかも夕方に飲んだのに?」とびっくりしたら、周りにいるメンバーが口を揃えて「だから俺は飲まなかったよ。」「コーヒーを飲むと目が冴えて眠れなくなる。」「日本茶も夜飲むと眠れないよね。」と言い出したので、ますますびっくりしてしまいました。カフェインに耐性がないのかな?夜中にコーヒー飲んでも眠れるMariTAMTAMとしては、信じられない繊細さ!訊くと、Daudi=デヴィちゃんも、B.B.モフランもJ.Pセンセイも、眠れなくなるから夜はコーヒーは飲まないって!たまたまMariの知っている人がそうなだけなのかしらん??

もう一つ、アフリカの友人知人はほとんどの人が、コーヒーやお茶にミルクとお砂糖をたっぷり入れて飲むのが好き。特にお砂糖は、キューブの角砂糖だと4~5個、スティックだと3~4本は当たり前。(ブラジルの友人もそうでした。)だから一緒にファミレスやカフェに打ち合わせに行った時は、だいたい人数かける4本のシュガースティックをトレーに乗せるようにしています。たいてい使い切る。暑い国は体力消耗するからお砂糖をたくさん摂取するのかな???

モロッコに行ったときに、あちこちで「アテイ」を飲みました。「アテイ」は「ミントティー」のこと。マラケシュのスークや市場ではもちろん、リッサニの市場でもフェズでも、どこでもミントティーが出ました。何もない砂漠を10日間ラクダで旅した時も、案内役の青年とおじさんが休憩や、寝るためにテントを張った後に火をおこして熱いアテイをいれてくれ、みんなで飲みました。

 

 

 

砂漠の寒い夜、とてもほっとしたのを覚えています。アテイ=ミントティーは、ポットに緑茶の葉っぱとミントの葉っぱをたっぷり入れて、これまたた~っぷりのお砂糖を加え、熱湯を注いで作るアツアツのお茶。甘くて苦くてス~ス~して強烈。イギリスのミルクティーの入れ方にちょっと似ているんだけど、うんと高い所からカップにお茶を注ぐ。

 

多分、日本で飲んだら「ウワッ」ってなっちゃうくらい甘いんだけど、暑い街や砂漠で飲むと、とっても美味しい。モロッコに滞在している間はすっかりヤミツキになりました。

それにしてもなんでアフリカに緑茶があるの?不思議でしたが、北アフリカは特に17世紀には欧州がアジア貿易も盛んにした影響で中国の緑茶が広まっていたんだって。東アフリカや南アフリカは、イギリスが紅茶園を造らせたおかげでインドやセイロンの紅茶文化も入って来たし、イギリスのお茶文化も入って来たそうです。(イギリスでは18世紀の前頃は緑茶ブームのがあったそうです。)

いつだったか、セネガルから有名なサバールダンサーがワークショップのために来日し、日本にいるセネガルのドラマーが8人くらい演奏のために集まったことがありました。今はもう日本にいないブバ(ジャンベ奏者)が、ミントティーセットを会場に持参して、みんなに振る舞い、とっても懐かしかった~(^^)

話はコーヒーに移ります。ケニア、タンザニアと美味しいコーヒーの産地が沢山あるアフリカ。キリマンジャロコーヒーって缶コーヒーにもあるくらいですけど、MariTAMTAMがアフリカのコーヒーと出会ったのは、国際フォーラム1階にあった農水省のごはんミュージアムで定期的に開催していた「アセアンふれあい広場」というイベントで司会をしていた時。イベントでは毎回、アセアン各国のお料理実演&試食会と、各国のダンスや音楽のライブをやっていました。

アセアンではないけれど、エチオピアのお料理が紹介された回があり、後日その打ち上げで赤坂にあるエチオピア料理のお店に行った時のこと。このお店のエチオピア人のシェフ=ワンダサンさんが、イベントでお料理実演をしてくれたんです。ワンダサンさんが食後のコーヒーの時間に

「エチオピアにはコーヒー・セレモニーというのがアリマス。日本のティー・セレモニーとちょっと似ています。お客さんをオモテナシするセレモニーでお客さんの前でコーヒー豆を焙煎して挽いて全部するから、時間がかかりますね。予約してくれたらコーヒーセレモニー出来ますよ?」と教えてくれたんです。女性がセレモニーの接待役をやるそうです。コーヒーが入るまでの間はおしゃべりをしたり、お香を焚いたり、軽食を食べて過ごす。残念ながらまだ体験していないけれど、いつか人数を集めて体験したいなと思っています♡